13週移動平均線からのかい離率は±10%が要注意ポイント

 それでは、日経平均の13週移動平均線からのかい離率がどう推移してきたか、2012年以降の推移をご覧ください。

日経平均と13週移動平均線からのかい離率推移:2012年1月4日~2024年2月16日

出所:QUICKより楽天証券経済研究所が作成

 かい離率+10%は「やや過熱」と考えて良いポイントです。そこから反落していくことも、多かったことが分かります。ただし、+10%から必ず反落するわけではありません。そこから上昇加速して一段高になることもあります。2013年5月(バーナンキショック直前)には、16.1%まで拡大しました。

 かい離率▲10%は短期的に「やや売られ過ぎ」と考えて良いポイントです。そこから、短期的に反発局面を迎えることもあります。ただし、そこからさらに下げが加速することもあります。マイナス何%になったら反発するという、決まった法則はありません。

日本株の投資判断

 日本株は割安で、長期的に上昇余地が大きいと考えています。ただし、足元上昇ピッチが速すぎて、短期的には「やや過熱」しています。短期的にはスピード調整となる可能性もあります。

 割安な日本株を、時間分散しながら買い増ししていくことが、長期の資産形成に寄与すると考えています。