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 ECB(欧州中央銀行)は2024年最初の理事会で利上げを3会合連続で見送り、主要政策金利を4.5%、デポ金利を4.0%に据え置くことを決定した。

 前回12月の会合のラガルドECB総裁はタカ派的だった。「賃金コストの大幅な伸びを背景とした物価圧力は依然として強い」と述べるなど、インフレに対して強い警戒感を示した。

 ところが今回1月の会見では、インフレや賃金のアップサイドリスクよりも、経済成長のダウンサイドリスクをより懸念している印象が強かった。

 ECBスタッフによる12月時点の経済予測ではインフレ見通しが24年で2.7%と、3ヵ月前の3.2%から下方修正された。また、ユーロ圏経済成長率は今年0.8%と昨年9月時点の1.0%から下方修正された。

 12月の時と違い、1月会合後のラガルドECB総裁はマーケットの利下げ期待を強く否定しなかった。むしろ受け入れたといっても良いだろう。ECBの議論は、もはや利下げを「するかしないか」ではなく、「いつからどれだけ」の段階に入ったようだ。ECBは7月を想定しているようだ。一方マーケットは最初の利下げは4月、年内に政策金利は計1.50%引き下げられるだろうという予想を立てている。

出所:楽天証券作成

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