今日のレンジ予測
[本日のドル/円]
↑上値メドは148.10円
↓下値メドは147.05円
日銀利上げ:2024年4月にゼロ金利解除、0.1%利上げ。7月0.25%利上げ
米インフレ:2025年に再燃か。次期米大統領は巨額の財政拡大プランを選挙公約に
米利上げ終了:あまりに巨額な米政府債務を持続可能にするため、FRBは低金利政策に戻すしかない
利上げ遅効性:利上げの影響が経済に表れるのはこれから
スイス:SNBが政策の大転換。「もはやスイス買い為替介入に重点を置かない」
今週の見通し
今日から今週後半にかけてはFOMC(米連邦公開市場委員会)の政策発表、米雇用統計や欧州インフレ率などの重要指標が次々と発表される。ドル/円やクロス円にとっては試練の週となりそうだ。
今日のマーケットはFOMC結果公表を控えて様子見ムードが強まるだろう。FOMCでは政策金利の据え置きが予想されているが、今年の利下げの見通しやパウエル議長の発言に注目が集まる。利下げの可能性が高まれば、ドル/円は144円台に向けてさらに下落する可能性もある。
ECB(欧州中央銀行)にとっての重要課題は、インフレや賃金の上昇リスクから欧州経済のダウンサイドリスクに移行しつつある。ECBがハト派寄りになったことで、マーケットでは早期利下げ観測が急速に広がっている。
30日発表されたドイツの第3四半期のGDP(国内総生産)は前期比マイナスで、ドイツがほぼ景気後退入りしたことを明らかにした。ユーロ圏のGDP速報値は予想より強かったが、ECBの引き締め政策や対外需要の後退などで見通しは暗い。
本日31日はドイツとフランスの1月CPI(消費者物価指数)速報値の発表がある。インフレ率が高止まりしているならば、ECBは早期利下げか引締め継続かで難しい政治運営を迫られるだろう。
明日1日の日本時間早朝にはFOMCが政策金利を発表する。その後パウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長が記者会見を行う。マーケットの最大の関心事は、FRBは利下げをいつスタートするのかということだ。パウエル議長はデータ次第だとして「3月利下げ」の可能性も残しておくだろう。
1日の海外時間にはBOE(イングランド銀行)の政策発表と欧州のHICP(消費者物価指数)が発表される。そして2日の金曜日は米1月雇用統計が控えている。利下げ時期を考えるヒントとしては、1月雇用統計が今回のFOMCよりも重要かもしれない。
先週発表された米国のGDPは、米経済が壮健でありFRBの早期利下げが不要なことを示していた。一方でコアPCEのインフレは低下し、FRBが高金利を続ける必要がないことを示している。ただ両指標に共通するのは、米経済が(ハードランディングではなく)ソフトランディングに向かって進んでいるということである。ソフトランディングに必要なのは、低金利という景気刺激策ではなく、安定した実質金利だ。
ドル/円
ドル/円の1月の高値は148.81円。安値は140.79円。レンジの中心値は144.80円。
今週の高値は148.34円。安値は147.09円。レンジの中心値は147.72円。
現在のレートは、中期(月足)では中心値から見てまだ円安水準にあるが、短期(日足)では中心値より円高水準にある。
レジスタンス:
147.93(01/30)
148.34(01/29)
148.38(01/24)
148.70(01/23)
サポート:
147.09(01/30)
147.08(01/25)
146.64(01/25)
145.58(01/16)