今日のレンジ予測
[本日のドル/円]
↑上値メドは155.70円
↓下値メドは152.80円
利上げ:日銀「物価上昇トレンドが依然2%を下回るなかで、今以上の『利上げは不適切』である」
アップル:中国でのiPhone売り上げ、前年比13%マイナス
中国投資:米投資家は中国市場に依然として懐疑的。LVMH株が大幅安。
ECB利下げ:FRBが利下げしないからこそ、ECBは利下げすべき
OECD:世界経済成長見通しを3.1%に引き上げ。米国経済の強さ反映
前日の市況
7月24日(水曜)のドル/円相場は前日比2.88円の大幅「円高」だった。
2024年148営業日目は155.52円からスタートして、東京時間昼前にこの日の高値155.99円をつけたが、上値は限定的。高値は3日連続で前日を下回った。
海外市場では、6月以来となる155円台に下落した。荒い値動きのなかで夜遅くには153円台に突入すると153.11円まで大きく円高に動いた。終値は153.95円。24時間のレンジ幅は2.88円。
為替介入がドル/円の流れを変えたのではない。この円高のきっかけは、トランプ前大統領が円安に不満を表明したことだった。米株式市場で大型ハイテク株が下落するなかで豪ドルやユーロなどの景気敏感通貨が売られ、メキシコペソ/円などのキャリートレードのポジションが急速に縮小するなかで円やスイスが買われたことだ。来週の政策会合で日銀の利上げに対する期待が高まっていることも円買いにつながっている。2兆円も使って為替介入をしなくてもいずれ円安は止まったのだ。
もっとも、ドル安政策を持つトランプ氏の米大統領選支持率が下がったり、日銀が利上げを見送りマーケットを失望させたりすることで、再び円安に戻る可能性もあるので注意したい。
来週はFOMC(米連邦公開市場委員会)の会合がある。パウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長が9月利下げを肯定するならば、ドル安円高にさらに安心感がでるだろう。一部ではFOMCは(0.25%)ではなく0.50%の大幅利下げを実施するとの予想もある。