今日の為替ウォーキング
今日の一言
成功した人間とは、一つの道を選び、そこから離れなかった者だ。- カーネギー
Don't Go Breaking My Heart
今月30、31日のFOMC会合を前に、今週からFOMCメンバーは金融政策に関して一切口をつぐむ「ブラックアウト期間」に入っている。これから月末までは新しい情報は出てこないので、マーケットは過去の発言からFOMCの政策方向を予想することになる。
パウエルFRB議長は、利下げの可能性について「今すぐに利下げのシグナルを送る意図はない」と述べ、時期についての明言を避けている。
パウエル議長によるとFRBは今、「インフレ再加速」と「米経済の減速」という「二面性のリスク」に直面しているという。早急な利下げに踏み切ればインフレが再加速する可能性がある一方で、利下げが遅すぎると経済に悪影響を与えるおそれがある。そのため慎重な姿勢を保っている状況だ。
そのうえで、パウエル議長がインフレ率の低下が続く場合「利下げを行う準備がある」との見解を示したことは、マーケットをそちらの方向へと誘導しようとしているように思える。
6月のCPI(消費者物価指数)は、広範囲に鈍化した。前年比で3.0%上昇、前月比では0.1%下落となり、いずれも予想を下回った。またエネルギーや食品を除いたコアCPIの前年比は+3.3%で、3年余りで最も低い伸びにおさまった。