今日のレンジ予測
[本日のドル/円]
↑上値メドは148.95円
↓下値メドは147.25円
フレンド・ショアリング(friend-shoring):ある国が同盟国や友好国など近しい関係にある国に限定したサプライチェーンを構築すること
すでにデフレ:家電製品はコロナ禍の需要先食いによって9カ月間でインフレからデフレに転換している
平均給料:賃金が安定していて低賃金労働者が増加する場合、平均所得は下落する
ヘッジ:本邦機関投資家が外国証券にかける為替ヘッジの比率が8年ぶりの低水準に
パウエル議長:「FF金利は十分に引締め水準にある」
前日の市況
2024年17営業日目、1月23日(水曜)のドル/円は、前日比0.24円の「円安」。
東京時間夕方に日銀総裁の発言で146.98円まで急落してこの日の安値をつけたが、その後は積極的に買い戻され、148円台に乗せると未明にはこの日の高値となる148.70円をつけた。終値は148.38円。24時間のレンジ幅は1.72円だった。
ユーロ/ドルは米長期金利の上昇に伴うドル買いの圧力に押されて下落。海外市場で1.082ドルと昨年12月13日以来の安値をつけた。米長期金利の上昇とユーロ圏の景気減速の懸念がユーロの重荷となっている。明日25日はECB(欧州中央銀行)が政策金利を発表する。
オセアニア通貨は、中国の株式市場安定化策の報道を受けて、リスク選好の高まりとともに上昇した。豪とNZにとって中国は主要な貿易相手国。中国の株式市場の安定はオセアニア通貨の買い材料となった。
レジスタンス:
148.70(01/23)
148.81(01/19)
148.84(23/11/28)
149.67(23/11/27)
サポート:
146.98(01/23)
145.58(01/16)
144.82(01/15)
本日の見通し
23日のドル/円相場は日銀に振り回された。日銀は金融政策決定会合で、またも見事なまでの音無しの構えを決め込んだ。大規模緩和政策の継続は予想通りだったが、会合後の記者会見で植田日銀総裁が「物価2%達成の確度が少しずつ高まっている」などと、政策変更に前向きな発言したことに反応してドル/円は一時146円台の円高になった。
もっともこの動きは、植田総裁が「意外に弱気ではなかった」という軽いサプライズにすぎない。FRB(米連邦準備制度理事会)が早期利下げに慎重なスタンスになっている状況で、たとえ日銀がマイナス金利を解除したところで日米金利差は厳然として存在する。円の上値も限定的だろう。実際、NY市場では米長期金利の上昇につれて149円台に接近するまで円安になっている。
米国の経済指標では、25日に新規失業保険申請件数と耐久財受注、そして実質GDP(国内総生産)速報値が発表される。これらの指標は、米国の景気動向やインフレ圧力の強さを示す重要な指標だ。米国の景気減速懸念が和ぐなら、FRBの利下げ観測が後退する可能性があり、米長期金利の上昇とともにドル買いを支援する要因となるだろう。
ドル/円は米長期金利の動向の反応度が高くなっている。米長期金利が上昇すればドル買いが強まり、149円台を目指す可能性があるが、この水準でのドル買いは先週ほどの勢いが見られない。
日銀の政策変更期待を織り込んだ円高水準が、日銀総裁発言後の147.00円前後と考えるなら、高値を追いかけるというより、むしろ147円台半ばからの押し目狙いが増えていそうだ。