今日の為替ウォーキング

今日の一言

ダウンサイドが取り除かれていれさえすれば、アップサイドは自然に姿を現す

Reelin' In The Years

 日銀の政策金利が何%か知らなくても、自分の住宅ローンの金利が何%なのか知らない人はいないだろう。

 日銀が昨年7月にYCC(イールドカーブ・コントロール)政策の柔軟化を決めて以降、長期金利の上昇が続くなかで、大手銀行4行すべてが、10年固定金利を0.15%幅引き上げた。各行の水準は12年ぶりの高さとなるが、 今後も各銀行で住宅ローンの固定金利を引き上げる動きが続くと見られている。

 植田総裁は、日銀はマイナス金利政策を継続している限りマクロ経済への影響は限定的だと述べているが、家計が直面しているのは中央銀行の金利ではなく、市中銀行の金利なのだ。その点において、日本ではすでに「利上げ」が行われている。

 住宅ローンの変動金利も、日銀の政策金利の影響を受ける。つまり、日銀がマイナス金利政策を解除すると、変動金利も上昇することになる。これは新たに住宅ローンを変動金利で借りる人だけでなく、すでに変動金利で借りている人の金利も上がることになる。日本は事実上、すでに高金利時代に突入しているのだ。

今週の注目経済指標

出所:楽天証券作成