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株価が上がり始めた銘柄を見つけて飛び乗る!

再挑戦! 一度痛い目にあいましたから、それなりに勉強しましたよ~

まずは勉強から

雰囲気で銘柄を選んでいた成井さんは再挑戦にあたって、株式投資の勉強から始めました。株式投資の基本は値上がりしそうな銘柄(株式)を買って長く保有することですが、成井さんが好きな投資法は「値上がりを始めた銘柄に飛び乗って、値下がりする前に逃げる」というもの。これを成井さんは「後出しジャンケン投資法」と名付けています。
「飛び乗って飛び降りるためには、過去の株価の動きを記録した『株価チャート』を見て、次の株価の動きを予測しなければなりません。そこで株式投資の本を読んでチャートの読み方の勉強をしました。値上がりしそうな銘柄は証券会社のランキングやマネー誌で探しました。ランキングは主に値上がり率と出来高を見ます」

 

値上がり率

「値上がり率ランキング」とは銘柄を株価の値上がりの幅の大きい順に並べたもの。「出来高」は売買が成立した株の数のことです。勉強を続けた結果、ついに「大本命の彼氏」となる ノムラシステムコーポレーション(JASDAQ・3940)  を見つけました。

ついに自らの投資スタイルである「後出しジャンケン投資法」にたどり着くことができました。値上がり率が高い銘柄の中から、今後も失速する危険が少ないと判断した銘柄の動きに乗る手法です。高騰している銘柄を購入するのは、まるで動いているジェットコースターに途中から飛び乗るかのような怖さも感じるもの。

 

「でも、いかに今後の上昇が見込まれても、動きの少ない銘柄が動くのをいつまでも待っているのは明らかに効率が悪いのです。結果を得るには、ときにはリスクを取ることも大切。数々の失敗を経て慎重になりすぎていた私でしたが、このことに気づくことができたおかげで好調の波に乗ることができました。2016年8月以降は、目安としている利益率を上回る運用が実現できています。儲かった分はそのまま投資資金に加えて、利益が利益を生む「複利効果」を生みだしています。ただ、私は調子に乗りやすい性格なので、失敗してもダメージにならないように1銘柄ごとの投資金額を小さくすることを心がけていますね」