プラチナならまだ間に合う

 積立投資を効率化させるために必要なことは、保有数量を効率的に増やすことと、積み上げた保有数量を効率的に収益化することです。この二つの条件を満たし得る銘柄の特徴は、(1)価格がそもそもはじめから安いこと、(2)長期視点で価格上昇が望めること、です。

図:積立投資に適した銘柄の特徴(筆者イメージ)

出所:筆者作成

 プラチナはまだしばらく、呪縛によって価格低迷を強いられ続けると、筆者はみています。2024年の価格予想で急騰はないと述べたのはこの点が大きいです。つまり(1)は、2024年も満たされた状態が続くと考えています。

(2)については、プラチナが将来(2024年ではない)、呪縛から解放されて思い切った価格上昇を演じ、満たされる日が到来すると考えています。以下のとおり、呪縛の根源である自動車排ガス浄化装置向け需要は、実は近年、回復傾向にあります。同需要の回復は、呪縛からの解放が近いことを示唆していると考えられます。

 WPICは、2023年と2024年の同需要は、呪縛が生まれた年である2015年よりも多くなるとしています。数年以内にも、プラチナが呪縛から解放される可能性が生じていると、筆者は考えています。

図:プラチナの自動車排ガス浄化装置向け需要の推移 単位:千オンス

出所:筆者作成

 2024年の価格動向はもちろん、長期視点でも、プラチナの価格動向にご注目ください。

[参考]貴金属関連の具体的な投資商品例

長期:

純金積立(当社ではクレジットカード決済で購入可能)
純金積立・スポット購入
・投資信託(当社ではクレジットカード決済、楽天ポイントで購入可能)
ステートストリート・ゴールドファンド(為替ヘッジあり)
ピクテ・ゴールド(為替ヘッジあり)
三菱UFJ 純金ファンド

中期:

関連ETF(上場投資信託)
SPDRゴールド・シェア(1326)
NF金価格連動型上場投資信託(1328)
純金上場信託(金の果実)(1540)
NN金先物ダブルブルETN(2036)
NN金先物ベアETN(2037)
SPDR ゴールド・ミニシェアーズ・トラスト(GLDM)
iシェアーズ ゴールド・トラスト(IAU)
ヴァンエック・金鉱株ETF(GDX)

短期:

商品先物
国内商品先物
海外商品先物
CFD
金(ゴールド)、プラチナ、銀、パラジウム