リスクオフの展開で米ドル/円は上昇

昨日（2012年06月21日）の動向

6月21日の外為市場は、スペイン債入札が堅調に終わりスペイン債は買い戻されたものの、FOMCでの金融緩和の見送りによる失望感や、格付け会社ムーディーズが世界の大手金融機関の格下げを行うとの報道に、株式は軟調に推移しマーケットはリスクオフの展開となりました。米ドル/円は、全体的な米ドル買いや、日銀による追加緩和期待の強まり、日米金利差拡大を背景に80円超えの上昇を見ました。

東京時間は、FOMCの結果を受けまして米ドル高円安の動きとなり、米ドル円は79.75手前まで上昇しました。79.75以上にある、実需筋の米ドルの売りオーダーに阻まれるものの、堅調に推移しました。

欧米時間に入ると、格付け会社ムーディーズが世界の大手金融機関を格下げするとの報道に、株価が大幅な下落し、リスクオフの展開となり、株価に反応しやすい豪ドルは下落し、対価として米ドルが他の通貨に対しても全面的に買われました。米ドル/円も約1カ月ぶりに80円を上回り、80.324まで上昇しました。

2012年06月21日のBID値	始値	高値	安値	終値
米ドル/円	79.491	80.324	79.381	80.250
ユーロ/円	101.012	101.605	100.491	100.668
豪ドル/円	80.964	81.551	80.484	80.553

米ドル/円　1時間チャート

ユーロ/円　1時間チャート

豪ドル/円　1時間チャート

本日（06月22日）の展望

【米ドル/円】

ドル/円は重石となってきたギリシャ再選挙、FOMCをこなした後、来週はスペインの銀行支援問題や経済会合に進展がみられる場合には、81円方向へ続伸しそうです。

	レジスタンス R1	レジスタンス R2	サポート S1	サポート S2
米ドル/円	80.50	80.80	79.80	79.30

米ドル/円　5分足チャート

【ユーロ/円】

本日は独IFO景況感指数、EU財務相会合が予定されており、ユーロ圏債務問題が議題とされています。
依然としてスペインの銀行支援問題に注目が集まります。
また昨日101.60円付近をから1円近く下げたことから、101円台は売り圧力が強いと思われます。

	レジスタンス R1	レジスタンス R2	サポート S1	サポート S2
ユーロ/円	101.40	101.80	100.00	100.30

ユーロ/円　5分足チャート

【豪ドル/円】

豪ドル円は昨日、一昨日と81円台を維持できなかったことから上値の重い展開が続いているため81円台は売り圧力が強いものと思われます。また、節目の80円ちょうどが近いため本日は80円を維持できるかに注目が集まります。

	レジスタンス R1	レジスタンス R2	サポート S1	サポート S2
豪ドル/円	81.00	81.60	80.00	80.30

豪ドル/円　5分足チャート

• ※ 上記各5分足チャートは、当日 10：00 現在のものです。
• ※ コメント欄の語句について　R＝上値抵抗線　S＝下値支持線

本日（06月22日）の主な指標

注目度	発表時間	指標	予想	前回
★★	17:00	（独）IFO景況指数	105.6	106.9
★	21:30	（加）消費者物価指数	0.1％	0.4％

• ※ 発表時間はいずれも東京時間
• ※ 注目度は★低～★★★高で示します

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