読者の質問:スポット購入と積み立て投資、どちらがやりやすいですか

 今日はまず、読者の質問に回答するところから始めます。スポット購入とは、いつ買うか「自分で決める」ことです。株が下がると思う時は買いを控え、株が上がると思う時は急いで買う、そんな買い方です。株が下がると思う時に、少し売ってみるのも良いかもしれません。

 一方、積み立て投資ならば原則、毎月一定額を淡々と買い続けます。いつ買うか考える必要がありません。原則、売ることもありません。

 どちらが良いか、答えは質問者さんの心の中にあります。経済の勉強をして株価チャートを見ながら売買タイミングを考えることにワクワクするならば、スポット購入をやってみたら良いと思います。仕事や家庭が忙しく、株を買うタイミングなんか考えたくないならば、積み立てにすべきです。

 もう一つ考えるべきことがあります。あなたが、いいタイミングで売買するセンスがあるかどうかも大切です。いつも高値で買い、安値で売ることを繰り返しているようならば、センスが悪いことを認めて、積み立てに変えた方が良いと思います。

 素直過ぎると、トレードには向きません。景気が悪くなって悲観が広がっている時、株は往々にして安くなっていて長い目で見て「買い場」かもしれません。でも、素直な方は、みんなが悲観的な時は株を売りたくなります。

 景気が良くなって楽観が広がっている時、株は高くなっていて「売り場」かもしれません。でも素直過ぎると、みんなが楽観的な時は株を買いたくなります。

 安くなった時に買って高くなった時に売るには、ある意味「健全なひねくれ者」である必要があります。