値が荒れる日経平均は積み立て投資に適している
日本株・米国株とも急落・急騰を繰り返しながら上昇しています。日経平均株価(225種)あるいはS&P500種指数(米国を代表する株価指数)に連動するインデックスファンドやETF(上場投資信託)に積み立て投資をしている方には、落ち着かない日々が続いていると思います。
私は、米国株は成長株として、日本株は割安株として投資価値が高く、米国株・日本株ともダブル積み立てを続けていくことが中長期の資産形成に寄与すると考えています。
以下、安倍政権の経済政策「アベノミクス」が本格的にスタートした2013年以降のS&P500と日経平均の値動きを比較した以下のグラフをご覧ください。
日経平均とS&P500の値動き比較:2012年末~2023年11月13日(S&P500は11月10日まで
アベノミクスが本格的に始まった2013年を起点として日経平均とS&P500を比較しました。それぞれ3倍超に上昇しており、良好なパフォーマンスと言えます。
ただし、一本調子に上昇してきたわけではありません。何回も急落・急騰を繰り返しながら、上昇してきました。2015年後半・2018年後半・2020年初め・2022年前半にはかなり大きな下落を経験しています。
日経平均もS&P500も、乱高下しながら最終的には、企業業績の拡大、1株当たり利益の増加を反映して上昇してきました。このトレンドは、今後も続くと考えています。
日経平均・S&P500とも、自社株買いと業績拡大によって、これからも継続的に1株当たり利益を伸ばしていくと予想しています。コツコツと積み立てを続けていくことが、中長期の資産形成に寄与すると判断しています。
両方とも値動きが荒れる資産ですが、細かく見ると、日経平均の方がS&P500よりも急落急騰の振れ幅が大きいことが分かります。外国人投資家が、世界景気敏感株として日経平均先物の売り買いを繰り返すことが、日経平均の荒い値動きにつながっています。
日経平均の急落局面にフォーカスした、以下のグラフをご覧ください。何度も急落を繰り返しながら、上昇していくのが日経平均となっています。積み立て投資に最適な投資対象だと思います。