昨日までの動向

3月 6日 米ドル/円:[始値] 81.547[高値] 81.576[安値] 80.588[終値] 80.891 ※数値はBID値です。

3月6日米ドル/円は、陰線引けとなりました。
東京市場は、昨日の中国GDP伸び率目標の引き下げがくすぶる中、株価も軟調で調整相場となりました。米ドル/円は81.50付近の売りに抑えられ81円台前半での推移となりました。
そんな中、オーストラリアの金利発表が行われ予定通り据え置かれたものの、声明文にて利下げ余地を残す内容となり豪ドル/円が売られました。

欧米市場では8日が期限とされる民間債権者のギリシャ債交換について、参加者が集まらず延期されるのではという噂が流れギリシャリスクが再燃する展開となりました。
ギリシャ当局は否定しているもののマーケットはリスク回避姿勢を強めドル買い円買いに傾斜し、米ドル/円は80.60付近まで下落しユーロ/円は105.60近辺まで値を下げました。
欧州要人から「ユーロ圏は緩やかなリセッションへ」との発言もあり、NYダウも200ドル超の下げとなりました。

米ドル/円 直近の値動きと主なイベント

東京市場概況

【米ドル/円】
昨日の中国GDP成長率目標引き下げが影響し、依然として調整ムード。豪ドルは声明文にて利下げバイアスを維持し、売り優勢。

欧米市場概況

【米ドル/円】
ギリシャ問題再燃により下落。
8日期限の民間債権者のギリシャ債交換が延期との噂が流れ、ギリシャ当局は否定しているがマーケットはリスク回避姿勢を強める。NY株式市場も200ドル超の下落。
米ドル/円は東京高値から1円近く反落し、80.891レベルで引けました。

【ユーロ/円】
ユーロ/円は、陰線引けとなりました。
昨日の中国GDP目標引き下げが尾を引き頭が重い中、世界景気後退懸念から株式市場も軟調。
そんな中、ギリシャ債務交換問題が浮上しリスク資産圧縮の動きとなった。
円買い米ドル買いの動きからユーロ円は105.60手前まで下落後、106.082でクローズ。

【豪ドル/円】
豪ドル/円は、陰線引けとなりました。
昨日の中国GDP目標引き下げや、豪中銀声明文での利下げバイアスなど売り優勢地合いの中、ギリシャ債務交換問題に最も反応を見せた。
リスク回避による円買い米ドル買いから、豪ドル/円は東京高値から84.80付近まで2円以上下げ85.336レベルでクローズ。

本日の展望

【米ドル/円】円買い一服

ギリシャリスク再燃で円買いが進展し安値の80円ミドルから反発するも、戻りの鈍い展開となっています。
株式市場も軟調で、8日のギリシャ債務交換の決着を見るまではリスクテイクに慎重になるとの見通しです。
目先の戻りターゲットは80.00-80.10で抜けると、下落前の81.50付近と見ております。
サポートは80.40(バーナンキの議会証言前レベル)と80.00となります。
予想レンジ80.00-81.10

米ドル/円 日足チャート

【ユーロ/円】上値が重い展開

昨夜の急落から106.40まで反発するも仲値後に反落し、頭の重い展開となっております。
ギリシャ問題が解決(9日朝予定)するまでリスクテイクには慎重にならざるを得ない状況が続いています。
目先の戻りターゲットは107.00(下落前の61.8%戻し)107.90(昨夜の下落全戻し)。
サポートは105.70(前日安値)105.00(2/16からの上昇波の61.8%戻し)が注目です。

ユーロ/円 日足チャート

【豪ドル/円】売り材料目白押し

中国GDP目標引き下げ、利下げバイアスに株価軟調と売り材料が目白押しです。
今朝発表された豪GDPも弱い結果となり再び売り基調となっています。
戻りのターゲットは85.70(昨夜の下落38.2%戻し)86.40(昨夜急落前のレベル)サポートは84.50(2/15高値)84.00レベルが注目です。
マーケットは下落バイアスが高まりつつあります。

豪ドル/円 日足チャート

ユーロ/ドル 週足チャート ・日足チャート

本日の主な指標

<欧米市場>
【注目度☆☆ 】東京時間22:15  (米)ADP雇用統計 -2月  予想21.5万人  前回17万人

※注目度は☆☆☆が高 ☆☆は中を示します。

 

参考 一目均衡表の見方については下記をご参照ください。
楽天FXビギナーズガイド

当レポート掲載時間:当日13時頃~翌日正午12時頃まで、当日最新版は13時頃に更新いたします。