2023年9月時点の、エリア別ポートフォリオを解説!

 9月は全世界株、米国株を追加しました。国別のパフォーマンスではインド、日本が好調です。

 日本の消費者物価指数は+3%前後の推移となっており、名目GDP(国内総生産)は著しい上昇となっています。日本銀行(日銀)は、短期政策金利をマイナス水準のまま据え置いており、仮に解除があっても、±0~+0.25%といった水準です。

 日本のインフレ率マイナス後の実質短期金利は、大幅なマイナスの推移が続く可能性が高く、実質長期金利もおおむねマイナスからわずかなプラスが続くと考えています。これは株式にとって追い風です。

「インフレ率>金利」が続く限りは、米国株のように基本的には上昇しやすいという地合いになる可能性があると個人的に想定しています。

2023年9月時点の、タイプ別ポートフォリオを解説!

 9月は日本のバリュー株が好調でした。米国グロース株がいいところまで下落し、反発を期待できるので、10月に日本のバリュー関連投信→米国株投信へスイッチングの予定です。

 信用力が高い米国の大企業は*逆イールドを活用し、以前、低利で借り入れた現金を5.5%などの短期的な安全金利資産で運用し、利益を上げているもようです。

 信用力が高い米国企業にとっては、短期的に金利負担の悪影響を受けておらず、大型株が好調なのはファンダメンタルズ的な理由があります。借り換えの時期が訪れると金利負担が重くなりますが、それは当面先であり、短期的には大型優良株、バリュー株に追い風が吹いている環境と考えています。

*逆イールド……通常時は長期金利の水準が短期金利の水準を上回るのですが、これが逆転し、短期金利が長期金利の水準を上回る状態になることを「逆イールド」といいます。政策などによる金融不安が高まった場合などに短期金利が急騰することで発生することが多いため、景気後退や株価調整のシグナルとされているので、株価下落に注意が必要です。