【米ドル/円】リスク選好で円売り優勢

昨日までの動向

2月 16日 米ドル/円:[始値] 78.412[高値] 78.944[安値] 78.347[終値] 78.925 ※数値はBID値です。

2月16日米ドル/円は、陽線引けとなりました。
東京市場では、ギリシャ支援遅延を懸念したリスク回避のユーロ円売りに上値を抑えられるも、ユーロドルの下値模索(ユーロ売りドル買い)に米ドル/円は支えられ底堅い推移となった。

欧米市場では、ユーロ円が102円割れを機にクロス円で買い戻し機運が高まりました。
また、米経済指標の好結果を受けて株高/米債利回り上昇(債券売り)もあいまって、米ドル/円はストップを巻き込みながら前日高値を上抜け79円手前と昨年10月末の日銀介入時以来の高値を示現しました。
なお、ギリシャ問題についてECBが「保有ギリシャ債を新発債と交換する」との報道や、20日の財務相会合にて二次支援が決着を迎えるとの期待が高まりリスク選好となった。
ユーロ/米ドルも1.30を割り1.2970手前まで売り込まれたが、一転買戻され1.3130レベルで引けました。

米ドル/円 直近の値動きと主なイベント

東京市場概況

【米ドル/円】
クロス円の売りに抑えられるも、ユーロ/米ドルの売り(ユーロ売りドル買い)に支えられ小動き。

欧米市場概況

【米ドル/円】
ユーロ円の102円割れがトリガーとなりクロス円買戻し機運が高まり一段高。
米国の弱点である雇用/住宅関連の経済指標が好転し、株高/米債利回り上昇も買いに拍車をかけた。
ギリシャ二次支援も20日に決着を迎えるとの見方で一段高。

【ユーロ/円】
ユーロ/円は、陽線引けとなりました。
序盤は、ユーロ円での102円割れがトリガーとなりクロス円買戻し機運が高まり反発。
その後、ECBの「保有ギリシャ債を新発債と交換する」報道や、20日の財務相会合にてギリシャ二次支援が決着するとの見方でユーロ/米ドルにショートカバーが入りユーロ円は103.80レベルと180pipも上昇し、103.663付近でクローズ。

【豪ドル/円】
豪ドル/円は、陽線引けとなりました。
ユーロ円の買戻しを機に、株高/商品市況高を根拠とした豪ドル/円主導でクロス円反発。
ギリシャ問題も20日の解決に向け進展し、下落リスクの1つがなくなる形となった。
東京午後の安値から1円近く上昇に転じ、84.87レベルでクローズ。

本日の展望

【米ドル/円】79円台の攻防

昨日は東京時間の膠着後、クロス円の買い戻しでレジスタンスを上抜けギリシャ支援の決着見通しで79円手前まで上昇する展開となりました。
本日はNY時間の流れを引き継ぎ、株高も材料にあっさりと79円乗せを達成しています。
特に海外勢は強気で見ており、長期的には底を打ったとも聞かれる程です。
今日に限った話では、金曜日なのでポジション調整が想定されます。
ただ、来週月曜にユーロ財務相会合にてポジティブな結果が予想されるので輸入筋の焦り買いや、ショート筋が一気に売りポジションを切ってくる(買い)事も考えられます。
レンジは78.65-79.23と想定しております。

米ドル/円 日足チャート

【ユーロ/円】ギリシャ問題一服

昨日は、ギリシャ問題の終息期待で買い戻し優勢となっており、短期筋のショートカバーで 緩むことなく上げ一辺倒となりました。
短期的には上昇した分の戻しも考えられますが、日足ベースで見ると逆三尊を形成し、上抜け気味に推移しており非常に強い地合いとなっております。

ユーロ/円 日足チャート

【豪ドル/円】株高/商品高が追い風

ギリシャ問題も終息の兆しが見え、昨日発表されたオーストラリアの雇用情勢も好転し再びリスクオンモードになってきており豪ドル/円も非常に強い上昇となっております。
対米ドルは相変わらず節目をどちらにも抜けきれておりませんが、対円ではレジスタンスを上抜けてきており、上昇に拍車がかかっております。
ただ週末につき、ポジション調整の売りも考えられるので上値追いにはご注意ください。

豪ドル/円 日足チャート

ユーロ/ドル 週足チャート ・日足チャート

本日の主な指標

<欧米市場>
【注目度☆  】東京時間16:00 (独)生産者物価指数(PPI)-1月 予想 0.3% 前回-0.4%
【注目度☆☆ 】東京時間18:30 (英)小売売上高-1月 予想-0.3% 前回 0.6%
【注目度☆☆ 】東京時間22:30 (米)消費者物価指数(CPI)-1月 予想 0.2% 前回 0.1%

※注目度は☆☆☆が高 ☆☆は中を示します。

 

参考 一目均衡表の見方については下記をご参照ください。
楽天FXビギナーズガイド

当レポート掲載時間:当日13時頃~翌日正午12時頃まで、当日最新版は13時頃に更新いたします。