【米ドル/円】ギリシャ緊縮財政策合意でリスクオン

昨日までの動向

2月 9日 米ドル/円:[始値] 77.007[高値] 77.714[安値] 77.004[終値] 77.646 ※数値はBID値です。

2月9日米ドル/円は、陽線引けとなりました。
東京市場では、ギリシャ支援の期待感からクロス円上昇し、ドル円も77.20レベルの売りで上昇しにくい展開ではありましたが、その手前でしっかり推移しました。

欧米市場では、ギリシャ緊縮財政策合意を受けまして、リスクオンの円売りに、77.20-50の売りをこなしながら、77.714レベルまで上昇しました。

米ドル/円 直近の値動きと主なイベント

東京市場概況

【米ドル/円】
リスクオンの流れ継続も、77.20-50の売りに阻まれ、高値は77.231レベルまで、上値は重いもの、終始77円台前半でしっかり推移しました。

欧米市場概況

【米ドル/円】
欧州序盤、ギリシャ問題の合意を受けまして、最近のトレンド、リスクオンの円売りになり、77.20-50の売りをこなしながら、77.714レベルまで上昇しました。その後もクロス円の利益確定の売りがでるものの、77.646レベルで引けました。

【ユーロ/円】
ユーロ/円は、陽線引けとなりました。
ギリシャ問題の期待感から、12月12日以来の1.33台へ上昇し、ユーロ/円も102.746レベルまで上昇しました。その後はBOEやECBの政策金利発表を控え、1.32台へ、ユーロ/円も102.124レベルまで下落しました。政策金利はどちらも予想通りの金利据置きで小動きに展開後、日本時間22時20分過ぎに、ギリシャ政府が緊縮財政策に合意と発表され、リスクオンの円売りとなり、103.274まで上昇しました。その後は小動きに展開し、103.153レベルで引けました。

【豪ドル/円】
豪ドル/円は、陽線引けとなりました。
昨日発表されました、中国のPPI、CPIの好結果を受けまして、中国の金融緩和期待の後退から、ややAUDが売られましたが、こちらもギリシャ問題解決に向けた期待感から、前日の高値レベルの83.544まで上昇しました。その後は他のクロス円同様に、83.174レベルまで下落しました。合意の発表後は83.826レベルまで上昇し、83.747レベルで引けました。

本日の展望

【米ドル/円】200日線を意識

リスクオンの流れは継続的ではありますが、ここからの上昇は再度材料が必要といわれています。移動平均線200日が78.08レベルにあり、前回の高値78.274も意識される上値の目処とされています。週末でもあり、クロス円を中心に利益確定の売りが出やすいと思われます。

米ドル/円 日足チャート

【ユーロ/円】次の材料

今回のギリシャ国内は合意に至りましたが、ギリシャ追加支援が実際に行なわれるまでは、上値を追う展開にはなりづらいのではないかと言われています。また、マーケットでは、ここ最近月曜日はEURが下に突っ込む傾向があるため、週末に向けてポジション調整が進むのではと噂されています。ただ、スタンスは変わってはおらず、押し目はファンド筋が買いを待っているようです。

ユーロ/円 日足チャート

【豪ドル/円】RBA声明

日本時間9時30分に、RBAによる金融政策声明が発表され、当面金利は据置きするものの、景気が大幅に悪化した場合はその限りではない、と改めて表明しました。これを受けましてマーケットはやや、AUD売りに傾斜してます。対ドルで1.0750レベルを割り込む場面も見られ豪ドル/円も83.50円を割り込みましたが、そのレベルは買いが強いようで、一旦はサポートされていますが、上海株の出方が気になるところです。

豪ドル/円 日足チャート

ユーロ/ドル 週足チャート ・日足チャート

本日の主な指標

<欧米市場>
【注目度☆☆☆】東京時間22:30 (米) 貿易収支 -12月 予想-480億USD 前回-478億USD
【注目度☆  】東京時間23:55(米)ミシガン大消費者信頼感指数-2月 予想37.0万件 前回36.7万件
【注目度☆☆☆】東京時間23:55(米)月次財政収支-1月 予想-34.5億USD 前回-49.8億USD

※注目度は☆☆☆が高 ☆☆は中を示します。

 

参考 一目均衡表の見方については下記をご参照ください。
楽天FXビギナーズガイド

当レポート掲載時間:当日13時頃~翌日正午12時頃まで、当日最新版は13時頃に更新いたします。