減産の意味は変わり、さらなる価格高騰も
9月19日に国連総会でゼレンスキー大統領が演説を行った際、空席が目立ったことが報じられました。いくつかの写真で見る限り、多くの(少なくない)国が欠席しているように見えました。常任理事国(五カ国)で参加した国が米国だけだったなど、団結には程遠く、国連の機能不全が際立ちました。
また、以下の通り、西側と非西側はそれぞれ団結する姿勢を強めていますが、これらの団結は多くの場合、大なり小なり相手を排除する意味を含んでいるため、かえって対立を激化させてしまっている可能性があります。
図:最近の西側・非西側の動き(例)
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今、世界に必要なことは、自分の陣営内での団結ではなく、陣営を超えた歩み寄りだと筆者は考えています。さもなければ団結と団結がさらに分断を深化させかねません。仮にOPECがリーマンショック後に芽生えた対立をきっかけに減産を実施しているのであれば、減産は分断が解消するまで続くでしょう。こうなれば原油100ドルは、通過点になってしまうかもしれません。
減産が西側と非西側の分断の中で、新しい意味を伴って行われている可能性があることを、絶えず感じていかなければならないと、筆者は考えています。
[参考]エネルギー関連の投資商品例
国内株式
国内ETF・ETN
NNドバイ原油先物ブル
NF原油インデックス連動型上場
WTI原油価格連動型上場投信
NNドバイ原油先物ベア
外国株式
エクソン・モービル
シェブロン
オクシデンタル・ペトロリアム
海外ETF
iシェアーズ グローバル・エネルギー ETF
エネルギー・セレクト・セクター SPDR ファンド
グローバルX MLP
グローバルX URANIUM
ヴァンエック・ウラン原子力エネルギーETF
投資信託
UBS原油先物ファンド
米国エネルギー・ハイインカム・ファンド
シェール関連株オープン