日米の景況を比較すると、日本の方が強い
日本はリオープン(経済再開)の効果で、内需が盛り上がっており、非製造業の景況が極めて良好です。
大企業DIの推移:2022年3月~2023年6月
一方、米国はインフレと金利上昇の影響で、景況が低下しています。
米ISM景況指数:2022年1月~2023年6月
米インフレが低下し、米景況も低下しているにもかかわらず、FRBは利上げを継続する姿勢を崩していません。FRB高官発言を聞く限り、7月25~26日のFOMCでさらに0.25%の利上げが実施されるのがほぼ確実と判断されます。
一方、日本のインフレ率が高くなり、日本の景況が上昇しているにもかかわらず、日銀は大規模緩和を継続する発言を崩していません。
市場では、いずれ日銀が、長期(10年)金利の上限を0.5%に抑えるイールドカーブコントロール政策を修正し、長期金利の上昇を容認せざるを得なくなるとの見方が出ていますが、今週の会合で修正する可能性は低いと考えられます。