2、3年後に株価が2倍、3倍になりそうな銘柄を狙う
──保有銘柄は10銘柄ほどと伺いました。
前はもっと持っていました。投資を始めた頃って、よさそうな銘柄があると、つい買いたくなるんです(笑)。だから、少しずついろいろな銘柄を買ってみたり。
──長く経験する中で、10銘柄程度に絞られていったのですか。
はい。自分がコレだと思う銘柄に集中投資したほうが利益を生みやすいので、あまり分散しすぎるのは効率的ではないように思います。かといって3つ、4つに集中させるのはリスクが大きいです。
──弐億さんは割安な銘柄を買い、高騰したら売却するという方法を取っていらっしゃいます。どのくらいのスパンで売却を考えるのですか。
基本的には2~3年です。2~3年で株価が2倍か、3倍になったらうれしいかなと。逆にいえば、2~3年後に2倍、3倍になりそうな銘柄を狙うということです。
ただし、予想以上に早く株価が上がり、数カ月で売却して利益を確定させることもあります。一方で、3年で2倍になったけど、もっと上がりそうなので、そのまま持ち続けるということもあります。
──10銘柄を平均2~3年保有するとなると、あまり頻繁には売買されないのでしょうか。
はい、投資家というと頻繁に売り買いしているイメージがあるかもしれませんが、誰もがそうしているわけではありません。僕の場合、1年を通しても数えるほどです。
──なるほど、それなら会社に勤めながらでも支障はなさそうですね。
はい、まったくありません。
──デイトレードとか、数日、数週間で取引を完了させる短期トレードだと、そうはいかないかもしれません。
短期トレードだと、常に株価の動きを追う必要があるので、会社勤めの人だと厳しいかもしれません。中長期トレードの場合は、毎日何かしなければならないとかそういうことはないので、会社勤めの人でも何ら問題はないと思います。
──毎日チャートをチェックしたりするのですか。
僕は日々ブログを更新しているので、必ずパソコンは開きます。その際、証券会社のサイトにアクセスしたり、投資関連のツイッターを見たりすることはありますが、そのくらいです。
──本業に支障が出るようなことはないでしょうか。
正直いうと、投資を始めた頃はちょっとだけあったかもしれません。自分が保有する株価がどういう動きをしてるか、気になって仕方なかったんです。中長期トレードの場合、1日の動きを追ってもあまり意味はないんですが……。
それで、仕事中トイレの個室にこもって株価をチェックするなんてこともありました。まあ、大昔の話です(笑)。