デイトレードとは

 1日のうちに、ポジションを決済し、翌日にポジションを持ち越さないトレードを、デイトレードと言います。デイトレードには、「買いから入って売り決済する方法」と、「信用売りから入って買い決済する方法」があります。

 今日は、かぶミニを使って「買いから入って売り決済する」デイトレードについて解説します。

【1】楽天証券の「かぶミニ」を使うと、日本株を1株単位から売買できます。
【2】「成行注文」だけ出せます。
【3】リアルタイム取引(東京証券取引所が開いている間にいつでも注文が出せる取引)と、寄付取引(前場の寄付のみ売買できる取引)の2種類があります。それぞれ、対象銘柄は以下の通りです。
リアルタイム取引・寄付取引 対象銘柄は こちら
【4】デイトレードに使えるのはリアルタイム取引銘柄だけです。対象銘柄数は、5月22日時点で492銘柄です。かぶミニでは信用取引はできませんので、「買いから入って売り決済する」デイトレードだけできます。

 それでは今日は、まだデイトレードをやったことのない方のために、どのように始めるべきかアドバイスします。

まず、クイズを問いてください

<クイズ>

A社とB社、買うならどっち? 以下の株価チャートを見て判断してください

出所:筆者作成

 これはデイトレードのクイズではありませんが、デイトレードと基本的な考え方は同じです。トレードの鉄則は「強いものに付く」こと、ここで買うならばB社です。もし、A社株を保有しているならば、即座に売るべきです。

 A社は、売買高が急増して株価が急落しています。急に出た悪材料で、売り手が大慌てで売り始めたと思われます。急落してまだ日が浅く、これからさらに売りが増えて株価はさらに下がると予想されます。

 B社は、売買高が急増して株価が急騰しています。急に出た好材料で、買い手が大慌てで買い始めたと思われます。急騰してまだ日が浅く、これからさらに買いが増えて株価はさらに上がると予想されます。

 ぴんと来ない人のために、株価チャートを買い手と売り手の戦(いくさ)に見立てて説明します。売買高は、戦っている兵の数を示します。

 まず、A社チャートをご覧ください。当初買い手が売り手を圧倒、売り手は負け続けてどんどん逃げていきました。その内、追手が減り、戦線は膠着(こうちゃく)しました。そこに突然、新手の売り手大軍が現れて一気に買い手をたたきつぶしたところです。戦況は一変し、買い手が必死に逃げていくところを、売り手が猛追しています。

 さてこの状況で、あなたがどちらかの味方について参戦するとしたら、どちらに付きますか。売り手に付いた方がいいのが、分かるでしょう。

 B社はその逆です。戦線が膠着したところで、突然、新手の買い手大軍が現れて、売り手はさらに奥地へ必死に逃げていくところです。ここで参戦するならば、買い手についた方が有利でしょう。