1999(平成11)年6月1日

ソニー、子犬型のペットロボット・AIBOをインターネット限定発売

 

 1999年6月1日、ソニーからAIBO(アイボ)が発売されました。

 ビーグル犬に似た姿のペットロボットは、当時25万円と高額ながら、インターネットでの限定発売3,000台(匹)が、わずか20分で売り切れになるほどの大人気となり、その年のグッドデザイン賞大賞を受賞。この初期型AIBOは最終的に全世界で15万台(匹)が販売されることとなりました。

 当時のキャッチコピーは「ソニー製ではない、ソニー生まれである」として、未来のペット像を提供したソニーでしたが、2006年に製造を打ち切り、2014年には修理サポートを終了しました。AIBOが故障した場合、修理ではなく”治療”と表現するなど、その愛くるしい姿に感情移入する”飼い主”もおり、本当のペットさながらに愛されました。

 2018年に再販となった新型aibo(新型は小文字表記)は、初期型とは明確に違うことをアピール。外観もより犬らしく変化しましたが、中身も大幅に進化しました。メモリー容量も初期の16MBから4GBに増え、ネットに接続できるaiboへと進化しています。

 ただ、ソニーの開発陣は、「aiboの開発陣は犬を目指したわけではない。生き物を模倣することはおこがましい、あくまでエンタテイメントロボットでありながら、かつaiboには心が宿っていると感じてもらえるような工夫を最大限凝らた」と語っています。

 ロボット玩具だったAIBOは、IoT(Internet of Things/さまざまな家電や物がインターネットを通じて繋がることで実現するサービス)ツールとして新たな一歩を踏み出しました。

 

1999年6月1日の日経平均株価終値は

16,408円50 銭

ライター FIX JAPAN 前沢ともあき