1980 (昭和55)年5月24 日

JOC総会でモスクワ五輪のボイコットを決定

 

 1980年5月24日、JOC(日本オリンピック委員会)総会で、モスクワ五輪のボイコットが決定されました。

 第22回オリンピック競技大会は、1980年7月19日から8月3日までの16日間、ソビエト連邦(現在のロシア連邦)の首都モスクワで開催されました。

 このモスクワオリンピックは、共産圏の社会主義国では初の開催であり、ソ連は1952年ヘルシンキオリンピックでオリンピックに初参加して以降、常にメダル争いで上位に立ち、トップ選手の金メダル獲得を国威発揚に活用。そしてついに自国の首都モスクワでのオリンピック開催を獲得しました。

 しかし、ソ連のアフガニスタン侵攻に激しく抗議する米国は、西側諸国にオリンピックのボイコットを呼びかけます。しかし、オリンピック精神(スポーツを通して心身を向上させ、文化・国籍などさまざまな違いを乗り越え、友情、連帯感、フェアプレーの精神をもって、平和でよりよい世界の実現に貢献すること)を重視するとして、英国、フランス、イタリア、オーストラリア、オランダ、ベルギー、ポルトガル、スペインなどの西側主要国は参加を決定しました。

 英国では、政府としてはボイコットの方針を固めていましたが、オリンピック委員会が独力で選手を送っています。日本でも参加決定の方向で気運が盛り上がっていましたが、2月に日本政府は正式にボイコットを決定、JOCは政府の方針に応じて不参加を決定したのでした。

 

1980 年5月24 日の日経平均株価終値は

6,828円04銭

ライター:FIX JAPAN 前沢ともあき