先週の結果

ゴールデンウイーク中も予想に反して、米株高、円安進行受け、2万9,000円台回復

 前々週(4月24~28日)の予測では、21日(金)にザラ場で一時+120円の2万8,778円と年初来高値を更新し、終値、ザラ場ともに年初来高値を更新したことで、「5月連休前後に高値を示す」というアノマリー(経験則)が実現するかもしれないとしました。

 ここからは「利益確定売り」が出やすくなる可能性が高く、「休む相場」ともしました。もちろん、米国株式や為替に大きな動きがないことを前提にしています。

 ところが、今回は、米国株の大きな上昇とドル高・円安となったことで、日本ではハイテク株中心に買われ、予想を上回って連休始めの5月1日(月)、2日(火)に2万9,000円の大台を回復しました。

 前週の日経平均はもみあいが続きましたが、フシ目の2万8,500円を維持する底堅さをみせ、週末28日(金)には+398円の2万8,856円と大幅続伸し、年初来高値を更新しました。

 途中で米経済指標の下ブレによる景気後退懸念や米地銀ファースト・リパブリック・バンクの急落が投資家心理を悪化させましたが、マイクロソフトなどの米IT大手の堅調な決算が安心感を誘いました。

 強弱感が対立する中で一時軟化した日経平均は、週末にかけて持ち直し、日銀の決定会合で政策の現状維持が決定すると円安が加速する中、上値を追う展開となりました。

 5月の連休始まりの1日(月)、2日(火)も前週末の米国株高、円安を受けて一時2万9,278円まで上昇し、1日の終値は+266円の2万9,123円、2日(火)も+34円の2万9,157円と年初来高値を更新して引けました。

 日本がゴールデンウイーク中の米国株式は、前週末の28日(金)までは、地銀株の下落が一服し、主要企業の好決算、3月個人消費の伸びを受け、過度の景気後退懸念が和らいだことで、NYダウは3万4,000ドル台を回復しました。

 しかし、5月1日(月)にザラ場での3万4,257ドルを目先のピークにして、その後、2日(火)▲367ドル、3日(水)▲270ドル、4日(木)▲286ドルと4日続落で、3万3,127ドルとなっています。シカゴの日経先物は▲505円の2万8,625円でした。

 週末5日(金)のNYダウは堅調な4月雇用統計やアップルの好決算を受け、5日ぶりに+546ドルの3万3,674ドルと大幅反発となりました。シカゴの日経先物は、前日は2万8,625円まで下げていましたが、この日は▲30円の2万9,100円となっています。