先週の結果

先週は、円安、先物主導でジリ高となるものの、利益確定売りで上値は重い

 先週の予測では、前週に2万7,000~2万8,000円のレンジをぬけ、週末の14日(金)は+336円の2万8,493円(4月SQ値は2万8,519円)と2万8,500円水準を試す展開となったことで、2万8,500円を上回る動きとなるか、それとも2万8,500円以下の値固めとなるのかとしました。

 結果的には、前週に1週間で約1,000円幅の上昇となって、2万8,500円のフシまできたため、下値固めを想定しました。

 週始めの17日(月)こそ終値では4月SQ値2万8,519円に上値を抑えられましたが、その後は、18日(火)に2万8,698円まで上昇し、終値では+144円の2万8,658円と3月9日の2万8,623円の年初来高値を更新しました。この日は為替も1ドル=134円台前半のドル高・円安が続きました。

 その後は、米国株式が景気悪化懸念で不安定な動きながら、日経平均は円安と先物買いにサポートされ堅調な動きが続きました。

 19日(水)は、前日の米国株式の主要3指標が狭いレンジのもみあいとなったことで、日経平均は9日ぶりの反落で、一時▲127円の2万8,531円まで下げましたが、下げ渋り▲52円の2万8,606円となりました。

 20日(木)は、前日の米国株式は金利高が上値を抑制し、NYダウは続落となりましたが、日経平均はアジア株の軟調にもかかわらず、堅調な動きで+50円の2万8,657円と反発しました。

 週末21日(金)は、前日の米国市場は、経済指標が軒並み弱く、地銀株がさえず、NYダウは3日続落し、ステラの決算が大幅減益で約10%の下落でハイテク株の重しとなったことで、▲93円の2万8,564円と下落しました。しかし、前場は、一時+120円の2万8,778円まで上昇して、ザラ場での年初来高値を更新し、先週は終値、ザラ場ともに年初来高値更新となりました。

 週末の米国株式は、足もとで景気減速懸念が強まる中、朝方に発表された4月の製造業・サービス業PMI速報値がともに市場予想を上回ったことで、主要3指標そろって小幅反発となり、NYダウは+22ドルの3万3,808ドルと4日ぶりの小反発でした。

 シカゴの日経先物は、ドル買い・円売りの基調が続いていることで、+115円の2万8,675円でした。4月の製造業・サービス業PMIの1年ぶりの高水準の結果を受けて、FRBの早期利上げ停止の思惑が後退し、金利も上昇してドル買いが加速しました。これが米株式相場への重荷になっています。