鶏のエサの多くはトウモロコシと大豆

 以下の図は、日本における雛(ひな、いわゆるヒヨコ)や、成長した鶏に与える配合飼料の原料のシェアを示しています。

 飼育される鶏に与える配合のおよそ半分は「トウモロコシ(49.7%)」です。次いで「大豆油かす(15.0%)」です。配合飼料用の「トウモロコシ」の多くは、米国などから輸入しています。「大豆油かす」は、大豆を搾って油を抽出した際に出るかす(粕)です。その大豆の多くも、輸入しています。

 つまり、「トウモロコシ」と「大豆」の輸入価格の動向が、「鶏卵」を生産する際のコストに大きな影響を与えているのです。輸入価格はドル/円相場の動向のほか、「国際価格」の動向に左右されます。

 海の向こうの「国際価格」の動向が、わたしたちの近所のスーパーマーケットで売られている「鶏卵価格」の動向に強く影響しています。「鳥インフルエンザの蔓延」は、国内要因、二段構造の上、短期視点であり、「国際価格」は文字通り海外要因、二段構造の下、中長期視点と、まとめることができるでしょう。

図:日本の育雛・成鶏用配合飼料の原料シェア(2023年1月)

出所:農林水産省のデータをもとに筆者作成 写真はPIXTAより