今日の為替ウォーキング

今日の一言

積立投資が「常に正しい投資方法」というのは間違いだ。例えばバブル最終期で始めた積立投資は悲惨な結果になる。重要なのは大局的な状況を見極めて判断することだ

Crying In The Rain

 米国の雇用市場は堅調だ。今年になってからの就業者は、パウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長が目標とする「月10万人程度」を上回っているだけではなく、昨年の月平均である20万人増を大きく上回り、わずか2カ月で80万人以上の仕事が増えている。

 FOMCは5月で利上げを終了するとの予想が増えているが、雇用市場が過熱している状態でFRBは利上げを止めることができるだろうか。

 しかし別の見方をするならば、FRBがこれほど積極的に金融を引き締めるなかで米企業の採用意欲が衰えないということは、それだけ米経済に体力があることの証拠でもある。そもそも、問題はインフレを加速させる賃金の急騰であって、雇用が増えること自体に罪はない。「雇用が増えて賃金が下がる」状況は、米国経済がハードランディング(景気後退)を回避して、ソフトランディング(景気減速)に向かっていると考えられる。

雇用市場では確かに「雇用者は大幅に増加」しているが、「賃金は緩やかに下落」している。こ のことを理由にFRBが利上げを休止する可能性はあるだろう。

今週の注目経済指標

出所:楽天証券作成