先週の結果

先週は、米国の大幅利上げ継続で、ドル買い・円売りで先物を交えて日経平均は予想外の上昇

 先週は、重要イベントを多く控え、戻りを試したあとは手控えムードになると予想をしていました。

 当面は2万7,500~2万8,500円のレンジの中で、2万8,000円水準で戻り売りとなる可能性でした。ところが7日(火)のパウエル議長の議会証言で経済指標が予想を上回るものが多く、インフレ圧力は強いとして、次回のFOMCで0.5%の大幅利上げを示唆しました。 

 NYダウは大きく下落したものの、日経平均は円安にサポートされて半導体関連株が上昇、さらに週末のメジャーSQに向けて先物買いが入り、円安と先物によって相場の上昇が続き、メジャーSQ前の9日(木)は、需給主導で2万8,500円を突破し、前場、早い段階で+290円の2万8,734円まで上昇し、終値は+178円の2万8,623円となりました。

 この日の上昇は、翌日10日の3月限先物オプションSQ算出を控えた先物絡みの買いに支えられた需給主導の上昇の見方が強く、SQ算出以降、注意が必要となりそうです。

 週末10日(金)は、前日の米国市場で金融株の大幅安を受けて、NYダウが▲543ドルの3万2,254ドルと大幅に3日続落したことで、日経平均は前場、3月SQ値は2万8,337円となり、一時▲376円の2万8,246円まで下げて、前引けは▲351円の2万8,271円でした。

 後場には、時間外のNYダウ先物が下落し、アジア株安も重しとなり、先物に断続的な売りが出て、一時▲504円の2万8,118円まで下げ、終値では▲479円の2万8,143円で引けました。

 週末の米国市場は、強弱入り交じる内容でした。非農業部門就業者数は予想を上回る増加の半面、失業率は上昇し平均時給の伸びは小幅でした。しかし、IT企業を主要顧客にもつシリコンバレーバンクの経営破綻でNYダウは▲345ドルの3万1,909ドルと4日続落、為替は大幅なドル安・円高で、1ドル=135.01円となり、シカゴ日経先物は▲335円の2万7,525円でした。