今週の指標:NYダウ(ダウ工業株30種平均)
今週は、本格化する決算発表が注目となり、高インフレで値上げによる小売の販売数の減少などが懸念され、景気後退懸念が消費の面でリスクとしてくすぶります。また、今週はGDP(国内総生産)など重要な経済指標の発表が目白押しとなっていますので、経済指標の結果が株価にどう影響を与えるか注目するところです。
先週の動き
1月16日(月)はキング牧師の生誕祭で休場でした。17日(火)は、ゴールドマンサックスの決算を嫌気し、NYダウは▲391ドルの3万3,910ドルと5日ぶりの反落となり、18日(水)は、これまでの過剰な利上げによる景気悪化が警戒され▲613ドルの3万3,296ドルと大幅続落となりました。
さらにFRB(米連邦準備制度理事会)高官による、まだ利上げ必要のタカ派的発言が嫌気され▲252ドルの3万3,044ドルと3日続落しました。週末は、動画配信大手ネットフリックスの好決算を受け上昇。これを受けて決算発表を控えたハイテク銘柄が買われ、NYダウは+330ドルと4日ぶりに反発し、3万3,375ドルで引けました。
今週の指標:ドル/円
先週までは、日銀の金融政策決定会合が注目され、円相場主導の動きとなっていましたが、ここを通過したことでFOMC(1月31日~2月1日)に向けての利上げが注目され、ドル/円相場の動向が気になるところです。
先週の動き
週前半は、127円水準の円高の動きとなっていましたが、18日(水)の日銀決定会合での金融政策の現状維持で、日米金利差拡大観測でドルが買われ一時131.58円の円安へ。19日(木)は、米国の景気後退懸念でドルが売られ、一時127円台へ。しかし週末の20日(金)は、再度、日銀決定会合での現状維持から、ドルが一時130.61円まで買われ、引け値は129.56円でした。