1979(昭和54)年1月25日

上越新幹線大清水トンネル貫通

 1979(昭和54)年1月25日、上越新幹線の群馬・新潟県境を結ぶ大清水(だいしみず)トンネルが貫通しました。22.2キロメートルと、当時の世界最長記録でした。

 群馬県(上州)と新潟県(越後)を隔てる上越国境は昔から交通の難所でした。「国境のトンネルを抜けると雪国だった」。川端康成の小説に出てくる長いトンネルは、1931年に完成した単線の上越線・清水トンネル(9.7キロ)です。1967年には複線化用に新清水トンネル(13.5キロ)が完成。次に上越新幹線用にもっと長いトンネルを通すことになりました。

 1971年に着工し、1979年貫通。1982年11月に新幹線の営業運転が始まりました。岩盤の崩落や大量出水、火災などに見舞われた難工事でしたが、ここで培った技術が他の長大トンネルや地下建設に活用されています。

 トンネル工事で出た大量の湧水は旧国鉄がミネラルウォーター「名水大清水」として発売。現在もJR東日本グループが「『From AQUA』谷川連峰の天然水」として販売しています。

 

1979年1月25日の日経平均株価終値は

6157円92銭