1976(昭和51)年1月21日

超音速旅客機コンコルド、定期運航を開始

 

 1976(昭和51)年1月21日、超音速旅客機コンコルドが定期運航を始めました。音速の2倍の速さの高性能旅客機はパリ・ニューヨークを3時間半で結び、旅客路線ではこの記録は塗り替えられていません。

 コンコルドは英仏両国が共同開発。軍用機で培ったノウハウを転用した巨大エンジンを搭載。空気抵抗を減らすために高度1万7,000メートルと、通常の旅客機の2倍の高さを飛行しました。

 コンコルド機の販売はわずか16機。全重量の4分の3に相当する燃料を積み込むため、定員は100人に絞られ、売り上げは限られました。音速を超える際に発生する衝撃波や騒音、燃費の悪さも不人気の原因でした。

 結局、運航開始から27年後の2003年、英ブリティッシュ・エアウィエイズと仏エールフランスが運航継続を断念し、「音速の空の旅」は昔話になりました。この一連の経緯のように、「過去に投じた費用を惜しんで撤収をためらう状況」は、行動経済学やマーケティングの分野で「コンコルド効果」と呼ばれています。
 

1976年1月21日の日経平均株価終値は

4,617円40銭