1989(平成元)年1月12日

日経平均が初の前日比変わらず

 1989(平成元)年1月12日、日経平均が前日と全く同じ「31,143円45銭」で取引を終えました。1949年の日経平均算出開始から現在まで、最初で最後の珍事です。

 1銭から10円の各位で、ランダムな数字が表れると仮定すれば、パターンは00円00銭から99円99銭まで1万通り。1年に250日の取引日があると、40年に1度の確率です。実際には100、1000、1万円の各位も一致させる必要があるので、確率はさらに小さくなります。

 数字のいたずらとはいえ、当時はバブル経済の渦中。異例の「前日比変わらず」について「株価上昇の前兆」「暴落のサイン」などと、株式市場関係者の間では面白おかしく、さまざまに解釈されました。ちなみに、この年の大納会(12月29日)では、日経平均が史上最高値38,915.87円を記録しました。

1989年1月12日の日経平均株価終値は

31,143円45銭