※この記事は2022年4月27日に掲載されたものです。

資産形成に関する調査で読み解く、投資の実態!

 近年、投資や資産形成への関心が高まり、実際につみたてNISA(ニーサ:少額投資非課税制度)などを活用し、投資を始める方が急増しています。

 しかし、投資やお金のことはなかなか人に相談しづらく、「今のやり方で合っているのかな?」「いろいろとチャレンジしてみたいけど何から始めたらいいのか分からない…」と、疑問や不安を抱えたまま投資を続けられている方も多いのではないでしょうか。

 そこで、すでに楽天証券で投資を始めている方を対象に、投資や資産形成に関するアンケート調査を実施しました。アンケート結果をもとに、他の投資家の実態を読み解き、ぜひ今後の投資の参考にしていただければと思います。

 今回は、すでに楽天証券で投資を始めている方に、「まとまったお金の運用方法」をテーマにアンケートを実施しました。結果はいかに?!

まとまったお金、どうしてる?

Q:すぐに使う予定のない、まとまったお金の運用方法について教えてください。

※楽天証券調べ(回答者数:633名)

 7割以上の方が「銀行預金」以外で運用しているという結果となりました。その理由について聞いてみると、「預金で置いておいてもほとんど増えないから」と答えた方が多く、低金利の中、多少リスクをとってもリターンが期待できる運用を選ぶ方が多いようです。

 さらに「投信積立」と答えた方に、その理由について聞いてみると、「時間分散することでリスクを軽減できるから」「一括投資だと不安だけど、積立ならタイミングを考えなくていいから」という回答が多く、まとまったお金であっても一括で投資せずに、積立投資を活用して購入タイミングを分散させる方が多いようです。

「株式・ETF(上場投資信託)・REIT(リート:不動産投資信託)」を選んだ方は、配当金・株主優待を目的としている方や、「現物株式を保有することで好きな企業を応援することができて楽しいから」といった回答が多く、将来に向けての資産形成というよりも、今もらえる特典や楽しさを重視している方が多い印象でした。

 また、「銀行預金」を選んだ方は、「近々使う予定があるため」「なにかあったときにすぐに引き出せるから」というように、必要な時にすぐに現金化できるという預金のメリットを踏まえて選んでいる方がいる一方で、「どうしたらいいのかわからなかったから」「何か運用したいと思いつつなんとなく銀行に置いている」と答えた方も多く、本当は運用したいけどどうしたらいいのかわからず、なんとなくそのまま銀行に置いている方が多い、という実態がみえました。

結局なにが最適解?~目的別おすすめ運用方法~

 今回のアンケートで、「預金と投資の割合は?」「積立投資と一括投資、どっちがいいの?」「低リスクで、銀行よりは利率の良い運用がしたいならどれ?」など、まとまった資金の運用方法について、お悩みの声を多くいただいたので、最後にまとまったお金の目的別おすすめ運用方法をご紹介いたします。

1. 生活防衛資金
 日常の生活費など、必要な時にすぐ使えるように準備しておくお金です。目安としては、約3~6カ月分の生活費を手元にいつでも引き出せるよう、預金で確保しておくことをおすすめします。

2. 数年以内に使うお金
 住宅購入やお子さんの教育資金といった、将来使う目的やタイミングが決まっているお金です。リスクを抑え、コツコツと準備していく資産形成の方法がおすすめです。一括投資の場合は、安定運用でリスクは抑えつつ、着実に増やしていくタイプのバランスファンドがおすすめです。「一括は不安」「購入タイミングを決められない」という方は、毎月決まった日に同じ金額を買付けていく積立投資を活用しましょう。

3. 目的が決まっていないお金
 目的が決まっておらず、当面使う予定のないお金です。実際に使うまでに時間の余裕があるため、多少リスクをとってもリターンが期待できる現物株式や株式ファンドなどでの運用や、配当金・株主優待を目的とした投資にトライしてみてもいいでしょう。

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