今週の指標:NYダウ(ダウ工業株30種平均)
今週は、24日の感謝祭を控えて参加者が限定で様子見となるが、中間選挙の通過や年末商戦の期待感が下支えとなりそうです。ただ、高インフレに加え10月末から消費の冷え込みでクリスマス商戦が期待ほどでもない場合は注意が必要です。
先週の動き
NYダウの日足チャートは、乱高下しながらも上昇トレンドになっているとし、当面は8月16日の3万4,281ドルを目指すとしました。
先週は、14日(月)は、FRB(米連邦準備制度理事会)理事のタカ派的発言から長期金利が上昇し、NYダウは▲211ドルの3万3,536ドルと反落しました。15日(火)は、先々週の10月CPI(消費者物価指数)に続いて10月生産者物価指数が予想を下回ったことで、インフレのピークアウト期待が続き、NYダウは一時+450ドルの3万3,987ドルと3万4,000ドルに接近しました。
ところがロシアのミサイルがポーランドに落ちたというニュースで、一時▲216ドルまで急落。しかし、その後ウクライナの迎撃ミサイルだという情報もあり、+56ドルの3万3,592ドルと反発して引けました。その後は地政学的リスクで上値も重くなり16日(水)は▲39ドル、17日(木)は▲7ドルと小反落が続きました。
週末の18日(金)は、上昇してスタート後、FRB理事のタカ派的発言を受け、金利が上昇すると上げ幅を縮小。しかし米国とロシアの対話再開の期待で再上昇し+199ドルの3万3,745ドルと反発しました。
今週の指標:ドル/円
FRBによる利上げペースの減速の思惑が広がっているが、12月と1月に合計1%の追加利上げが実施される可能性が高いため、ドル買いは根強いとみられます。FRBの金融当局者のほとんどが利上げの重要性を指摘しており、140円以下でのドル売りは限定的と思われます。
先週の動き
前週は、FRBの利上げ幅の縮小期待で、ドルが売られた流れから11月7日(月)の1ドル=147円台半ばから11日(金)の141円台前半までドル売り・円買いが進みました。これを受けて先週は円を買う動きとなり、15日(火)に137.79円まで円が買われ、その後は139~140円でもみあい、週の終値は140.34円で引けました。