日本株は相対的に堅調、今期8.5%増益見込まれる

 米国株の乱高下に振り回されている日本株ですが、昨年10月以降、米国株よりは堅調に推移しています。

ナスダック・日経平均の動き比較:2019年末~2022年11月18日

出所:QUICKより作成、2019年末を100として指数化

 円安・リオープン(新型コロナウイルス感染拡大後の経済再開)から、日本の景気・企業業績が堅調に推移しているからです。

 コロナからの回復が遅かった日本経済が、欧米よりも遅れて「コロナからの回復期」を迎えることが、日本株に追い風です。全国旅行支援、外国人観光客の受け入れ拡大が、内需回復に寄与すると考えられます。

 発表が終わった7-9月期決算では、今期(2023年3月期)業績予想を上方修正する企業が、下方修正する企業を上回りました。7-9月決算を検証した上で、楽天証券経済研究所では、今期の東証プライム増益予想を+4.2%から、+8.5%へ引き上げました。

東証プライム3月期決算主要841社の連結純利益(前期比)

出所:今期予想は楽天証券。なお、2017年3月期より2021年3月期までは東証一部上場の主要841社から計算、2022年3月期・2023年3月期は東証プライム上場の主要841社から計算。東証一部主要841社のうち、東証再編でプライム市場に入らなかった54社は除外し、プライムに入った銘柄と入れ替え