今週の指標:NYダウ(ダウ工業株30種平均)
NYダウの日足チャートは、乱高下しながらも上昇トレンドとなっています。3万1,600ドル近辺にある75日線を完全に上放れし、8月16日の3万4,281ドルを目指す動きとなっています。ここを突破すれば4月21日の3万5,492ドルが視野に入ります。
先週の動き
週前半は、中間選挙は共和党有利の見方で財政支出が抑えられるとの期待から、4日(金)+401ドル、7日(月)+423ドル、8日(火)+333ドルと3日続伸となりました。しかし9日(水)は、中間選挙の結果で共和党が予想ほど強くなかったことで、利食い優勢となり▲646ドルとなりました。
10日(木)の10月CPIは前年比+7.7%(前月+8.2%、予想の+8.0%)と予想を下回る伸びとなったことでFRBの利上げペースの減速期待が強まり、ドル/円は5円以上の下落となり、10年債利回りは大きく下がり、NYダウは+1,201ドルの3万3,715ドルと急反発しました。
今週の指標:ドル/円
先週は、10日の10月CPIを受けてFRBの大幅利上げへの期待は後退し、ドル買い・円売りがただちに拡大する可能性は低く、年末に向けた消費の低迷が予想され景気後退への懸念は残り、ドル買いを抑制することになりそうです。ただし10月の小売売上の結果が好調であればドル買いがやや強まる可能性があります。
先週の動き
先週は、円高に向かって荒い動きとなりました。週始めは8日の中間選挙で共和党が大きく勝利する見方からねじれ議会となって景気刺激策などが抑制され、金利が低下するという期待からドル売り・円買いの動きとなり、148円台から146円台半ばへ。翌日は145円台前半まで売られました。
9日(水)は共和党の勝利はそれほどでもなかったことでドルが買い戻され146円台半ばまで戻しました。10日(木)は、10月CPIが予想を下回ったことでFRBの利上げが減少するとの見方で再びドルが5円以上急落し140円台前半へ。週末は138円台後半まで下落しました。目先、落ち着きどころを探すところです。