1994(平成6)年11月16日

国連海洋法条約が発効

 1994(平成6)年11月16日、国連海洋法条約が発効しました。「海の世界憲法」とも呼ばれる包括的な条約です。

 この条約は、領海や大陸棚の概念、海底ケーブルやパイプラインの敷設ルール、外洋船の航行法などを細かく統一しました。国境線や資源権益などが原因で国家間の衝突が起き、最悪の場合は戦争に発展した苦い歴史があるためです。

 この条約は1982年4月、国連海洋法会議で採択されました。海洋法の世界ではもともと、ジュネーブ4条約と呼ばれる「領海」「大陸棚」「公海」「公海生物資源保存」の4つの国際条約がありましたが、これらを束ねるものとして発案されました。

 特徴的なのは排他的経済水域です。海に面する「沿岸国」は自国領海に接続する水域で、領海基線から沖合200海里までを排他的経済水域として宣言できます。排他的経済水域内では、漁業や資源開発など経済的な目的の範囲内で、主権に準じる形で権利が認められます。

 

1994年11月16日の日経平均株価終値は

19,306円66銭