今日のレンジ予測

[本日のドル/円]

上値メドは150.62

下値メドは145.53

米中半導体戦争:中国企業に勤める米国人役員「退職しなければ米国市民権をはく奪」
FRB:FF金利の最終着地レート予想が5.25%まで上昇
FRB:利上げ幅を0.5%に低める代わりに長期間継続する 
ECB:最終着地レートは2.25% 
カナダ:第3四半期の企業景況感が著しく悪化。利上げで企業活動減速、需要後退  
カナダ:ほとんどのカナダ企業「1年以内に景気後退が起こる」
中国:中国政府、LNGの欧州向け再輸出の停止命令。国内消費を優先 
中国:共産党大会「ゼロコロナ政策に変更なし」 
中国:鄭州市ロックダウン、iPhone製造のハブ都市 
中国:新体制による経済改革の遅れを懸念して人民元安に

 FRB(米連邦準備制度理事会)のメンバーは、全員で米経済を取り囲み「どんどん利上げするぞ、こらぁ!」と大声で脅したり、本当に蹴り(利上げ)を何発も入れたりしてきた。ハッと気づくと、米経済はぐったりしている。手加減しないとマズいと慌てて相談しているようだ。FOMCは今夜(日本時間3日早朝4時)に政策金利を発表する。

 11月1日(火曜)のドル/円は「円高」。
 1日のレンジは146.98円から148.82円。値幅は1.84円。 

 2022年217営業日目は148.68円からスタート。前日(10月31日)のドル買いのマーケットで上手く流れに乗れず149円台に届かなかった(高値は148.85円)。

 この日はドル売りが優勢で、高値は東京時間朝の148.82円まで。夜の初め頃には146.98円まで円高に動いたが、その後は148円台まで戻して、終値は148.25円(前日比▲0.50円)。

レジスタンスは、
148.25円(200時間移動平均)
148.82円(11/01)
148.85円(10/31)

サポートは、
146.98円(11/01)
145.97円(10/28)
145.10円(10/27)

 FRBは、利上げスピードの「減速」という重大発表を行う、か、どうか知らないが、マーケットはそう期待している。しかし、インフレを育てすぎて大失敗してしまったFRBがあっさりとハト派に転向するだろうか。

 今年9月にも「2023年利下げ」期待が盛り上がったことがあったが、その時もFRBにあっさり却下された。歴史は繰り返さないが韻を踏む。

 物価高に対する不満で民主党のバイデン政権の支持率が下がっている。11月8日の中間選挙が危ういというのに、インフレとの闘いをやめるような発言をパウエルFRB議長がするとは考えにくい。

 たしかに、米国のインフレ率は少しずつ弱まっているし、米経済に勢いがなくなっていることも心配だ。それでも、政策の選択肢を狭めるような発言をすると、相場を混乱させてしまうおそれがある。今はまだ、10月の雇用統計とCPI(消費者物価指数)の結果を確かめるまでは、大幅利上げのカードを手元に残しておくだろう。

出所:MarketSpeed FXより、楽天証券作成

主要指標 終値

出所:楽天証券作成