今日の為替ウォーキング

今日の一言

より良く再建するためには、まず現システムの崩壊から始めなければならない

I Was Born To Love You

 FOMC(米連邦公開市場委員会)が政策金利を発表したあと、パウエルFRB議長は記者会見を行う。

 パウエルFRB議長にとっての最大の難関はマーケットとのコミュニケーションだ。小幅な利上げへの移行(0.75%から0.50%)があるとしても、それはFRBの政策転換ではないことを明確にする必要がある。インフレ高止まりの現状を考えると、FRBの利上げサイクルは終わりではない。そこのところがうまく伝わらなければ、マーケットは過度に楽観的になってしまうからだ。

 今回の会合で0.75%利上げすることは、ほぼ100%確実である。12月に0.75%利上げするならば、年末のFF金利は4.50-4.75%になる。さらに来年2月に0.50%を追加利上げしてFF金利を5.00-5.25%まで引き上げたところで小休止するというのがこれまでの見方だった。しかし、今は12月の利上げが0.5%にペースダウンするとの予想がでている。

 今回の会合ではドットチャートの更新はない。マーケットは、経済データを見ながらFRBの政策方向を予想することになる。株式市場にとっては米国指標の「良いニュースは悪いニュース」だ。

 

今週の 注目経済指標

出所:楽天証券作成