今週の指標:NYダウ(ダウ工業株30種平均)
経験則から年を通じて最も相場のパフォーマンスが悪い9月が経過しましたが、今回は10月も油断できません。FRBの利上げが最終的に行き過ぎとなって景気を悪化させるリスクがある他、各国の中央銀行の金融政策がバラバラなため、波乱を招く懸念がくすぶり、投資家は敏感になっています。
金利高に加えて20年ぶりとなるドル高が企業収益を圧迫する懸念もあります。今週末はFRBの金融政策に影響を与える9月雇用統計が注目となります。
先週の動き
先週の予測では、前々週末の23日(金)に3万ドルを切ったことで、投資は見送られる見方が多いとしました。26日(月)は▲329ドルの2万9,260ドルと5日続落し、年初来安値更新となったことで、高値から20.41%の下落となり「弱気相場入り」となりました。戻りを試しながら安値更新となっていきます。
28日(水)は+548ドルの2万9,683ドルと7日ぶりに反発しましたが、29日(木)は▲458ドルの2万9,225ドル、30日(金)は▲500ドルの2万8,725ドルとなって2万9,000ドルも切って引けました。
今週の指標:ドル/円
今週は、引き続きFRBの金融引き締めの長期化の可能性が高いことから、ドル選好地合いが続きそうです。ただし、日本側の為替介入(円買い介入)への警戒感から145円近辺ではドル買い・円売りは弱まる見通しです。
先週の動き
先週のドル/円は、日米金利差拡大懸念の思惑でドルは底堅い動きを保ちました。ドル売り・円買いの市場介入を警戒して144.90円で上昇一服となったものの、目先、円高にふれてもドルは底堅い動きを保ちました。143.27円まで円が買われたものの、週の終値では144.74円で引けました。