先週の結果

先週の日経平均は、NYダウの下げに連動し、2万8,000円割れて下値模索へ

 先週の予測では、NYダウの動きをみながら、日経平均は下値を確認することとしました。日経平均は、NYダウと連動しやすいので前々週末26日(金)の▲1,008ドルの3万2,283ドルは、24日(水)の3万2,828ドルを切ったので再調整となるため、日経平均も24日の安値2万8,282円を試すことになるとしました。

 結果的に週始めの29日(月)に一気に2万8,000円を切って2万7,788円まで下げ、終値では▲762円の2万7,878円となりました。30日(火)は、下げすぎから+316円の2万8,195円と反発するものの、31日(水)は▲104円と反落し、9月1日(木)は、8月2日の安値2万7,530円を試す動きとなり、2万7,589円まで下げて、終値は▲430円の2万7,661円で引けました。

 週末の2日(金)は、前日のNYダウが5日ぶりに反発となったことで、+94円で寄り付き、+110円の2万7,772円まで上げたものの、8月雇用統計への警戒感強く、買いは続かず先物売りで▲90円の2万7,570円まで下げ、その後は前日、終値をはさんだもみあいとなりました。

 9月1日に柴田罫線では2万7,661円で「売転換」となっており、8月2日の2万7,530円を切ると、もう一段下が視野に入る可能性があります。

 あるチャート分析では、1990年以降で9月以降に年間の最安値を更新している年は12回あり、そのうち10回までは9月までに株価は年間の最安値に近い値位置まで下げているそうです。確率からは9月はFOMC(20~21日)があり要注意となります。

 週末の米国市場は、積極的な米利上げ懸念から大幅反落となりました。注目の8月雇用統計は、失業率の悪化など内容がそれほど良くなかったことで、9月のFOMCでの大幅利上げ見通しが後退し、米株3指標は大幅上昇スタートとなりました。

 しかし、FRBの積極的利上げは変わらないとの見方やロシアが欧州向け天然ガスのパイプラインの再開を延長したことで、世界景気の悪化懸念で、NYダウは▲337ドルと反落し、米株3指標とも大幅下落となりました。為替は、1ドル=140.79円と24年ぶりの円安更新が続きシカゴの日経先物は▲145円の2万7,515円でした。