優待が長期保有の動機になり、大きな値上がり益獲得も!

 IT系の急成長企業が株主優待制度を導入するのは、上場に必要な株主数を確保したり、株価が安定することを狙ったりする目的もあります。

 そのせいもあって、優待内容は事務処理や送付が手軽にできるクオカードが主流です。

 コンビニなどで金券として自由に利用できるクオカードなら、投資家側も使い勝手は抜群です。

 また、こうした急成長株の場合、株価が多少値上がりすると、利益確定してしまいたい誘惑にかられてしまうもの。

 株主優待があることで、すぐに売らず長期保有を続けることで、株価の大きな値上がり益を享受できる点も、株主優待制度のある急成長株に投資するメリットといえるでしょう。

 あくまで優待はおまけ程度と考えて、気長に、夢の株価10倍株(テンバガー)ゲットを目指しましょう!

 以下に、9月優待の高成長株の残り5社を紹介します。

 2022年は下げ相場が続いたせいもあり、こうした業績絶好調の急成長株を割安な株価で買えるチャンスと考えることもできるでしょう。

銘柄名 5年増収
(営業増益)率
3年売上高の
平均伸び率
最低購入金額
(100株)
業績・株価・優待内容
テクマトリックス(3762) 17.54% 12.27% 18万4,200円
※優待取得は500株以上
クラウド型業務アプリなどを手掛けるIT企業。医療やコールセンター向けに強く、今期も増収増益が加速。株価はここ2年ほど横ばい推移しているが、医療関連の企業買収による成長加速に期待。500株保有で1,500円相当の商品から1点選択。
M&Aキャピタルパートナーズ(6080) 16.84% 14.4% 37万500円 事業承継案件に強いM&A(買収や合併)仲介会社。高齢化による廃業増加にともなう需要で着実な業績成長が続く。株価は2021年11月高値から半値水準まで急落したものの、長期的には押し目買いのチャンス。9月末、100株以上一律でクオカード3,000円分贈呈。
SHOEI(7839) 16.6% 12.73% 56万8,000円 バイク用高級ヘルメットメーカー。主力の欧州が絶好調で生産が追い付かないほど。生産能力増強や1ドル130円台の円安もあって2022年9月期も大幅増収予想。下げ相場の中、株価も上場来高値更新が続く。9月末、100株以上で一律、同社ノベルティグッズや「SHOEI Gallery」買物15%割引券などから1点選べる。
FOOD&LIFE COMPANIES(3563) 16.6% 12.74% 25万7,900円 回転ずしの「スシロー」を運営。「京樽」も傘下に収め、2022年9月期は大幅増収。今後は値上げによる収益回復を狙う。株価はおとり広告などの不祥事もあり、2021年11月高値から半値以下まで急落。下げ止まりに期待したいところ。9月・3月末に100株保有で1,100円の飲食割引券がもらえる。
日本製鉄(5401) 13.29% 14.89% 19万7,000円
※優待取得は1,000株以上  
鉄鋼メーカー国内最大手。自動車向け鋼材価格の大幅値上げで2022年3月期に業績が急激に回復。株価も2020年4月安値から一時3倍超まで上昇。9月・3月末、1,000株以上の保有で工場見学や経営概況説明会(抽選)へ招待される。優待内容は地味で、取得に高額な投資資金が必要だが、長期保有のモチベーションにはなりそう。
※最低購入金額は2022年7月29日の終値で計算。

 

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