今日のレンジ予測

[本日のドル/円]

上値メドは135.60

下値メドは131.00

WFH:通勤の必要がないから、燃料消費が節約できて、経済効率を高める
ドル:FF金利が4%に上昇すれば、予算の22%を占める米政府の金利支払い負担が急増
米経済:8%超えのインフレ、3.5%以下の失業率からのソフトランディングは困難を極める
米金利:住宅ローン滞納者が増加。自動車ローン滞納者が過去最高に
日本:日本の人口が減少しているから、他の国よりGDPの下落が大きくなるのは当然
ユーロ:フィンランド中銀総裁「ECBは一刻も早くマイナス金利から脱却すべき」
ポンド:ベイリーBOE総裁「インフレの80%はエネルギー。中央銀行ができることは殆どない」
米アップル:工場を中国からインドとベトナムへシフト 
原油:ロシアが原油生産を停止した場合、設備の再開は不可能になる可能性も 

 8月4日(木曜)のドル/円は「円高」。
 24時間のレンジは132.76円から134.43円。値幅は1.66円。 

 2022年の154営業日目は133.84円からスタート。134円台にのせると夜の初め頃に134.43円まで上値を伸ばしたが、前日の高値(134.55円)には届かなかった。その後はアジアの地政学リスクを懸念する円買いで明け方に132.76円まで下落。終値は132.97円(前日比▲0.91円)。前日の上昇分を全吐き出した。

レジスタンスは、
134.43円(08/04)
134.55円(08/03)
136.60円(07/28)

サポートは、
132.76円(08/04)
132.28円(08/03)
130.39円(08/02)

 7月FOMC(米連邦公開市場委員会)後のマーケットは、FRB(米連邦準備制度理事会)利上げ早期終了予想が一気に広がったことでドル安に動いた。ところがその直後から、FOMCメンバーによる強気(利下げ否定)発言が相次いだことで、再びドル高に戻った。

 再び139円を目指そうというときに、ペロシ米下院議長が台湾を訪問して、これから長く続くアジア地域の地政学リスクの幕が開いた。ドル/円の上昇もいったん様子見となった。

 ちょうど1年前、米軍のアフガニスタン撤退に失敗したバイデン大統領は、1979年の在テヘラン大使館の占拠に匹敵する屈辱的な外交の失敗として、ひどく非難された。 今回のペロシ訪台は、中間選挙に向けた民主党の汚名返上作戦ともいえる。中国は、米国批判を繰り広げているが、同時に習体制の強化に利用しようと考えているのかもしれない。結局ワリを食ったのは日本だ。

出所:MarketSpeed FXより、楽天証券作成

 米雇用市場におけるNFP(非農業部門雇用者数)は、新型コロナによって一気に大量の職が奪われた翌月の2020年5月以来 のべ約2,119万人増加した。2020年3月と4月の2カ月間で失われた2,156万人にあと約36万人に迫っている。

 今年1月から6月までの平均雇用者増加数は、+47.5万人/月なので、 今回の雇用統計で、新型コロナで奪われた雇用者数を、数字の上では全て取り戻すことができます。

 しかし、FRBはこの状況を逆に不安に思っている。

 詳しくは「初任給1,500万円が当たり前? 米雇用市場のバブル崩壊は時間の問題か?」をご覧ください。

主要指標 終値

出所:楽天証券作成