今週の指標:NYダウ(ダウ工業株30種平均)
先週は、好決算やドル高一服、FOMCでの1.0%の利上げが0.75%の利上げに見直される観測となったことで、3万2,000ドル台まで戻りました。しかし、依然として弱気相場のままでインフレやFRB(米連邦準備制度理事会)の金融引き締めにメドがつくまでは、もみあいが続きそうです。
決算は、主要ハイテク株に注目となり、経済指標もインフレを確認することになりそうです。また、26~27日のFOMCで一時1.0%の利上げ見通しとなり、その後、0.75%の見通しに落ち着いていますが、この結果も注目となります。
先週の動き
先週の予測では、企業の4-6月期決算が本格化するため、結果次第で上下動する場合が続く可能性があるとしました。
結局、前々週末の15日(金)に大幅利上げ見通しが後退したことで、+658ドルの3万1,288ドルを受け、週始めの18日(月)は、利食い売りで▲215ドルと反落したものの、19日(火)は好決算やドル高一服を受け、+754ドルの3万1,827ドルとなり、その後も3日続伸し、21日(木)は+162ドルの3万2,036ドルでした。週末22日(金)は▲137ドルの3万1,899ドルでした。
今週の指標:ドル/円
今月、発表された6月消費者物価指数はインフレ加速が示されましたが、一時1.0%の追加利上げ観測も0.75%の幅になるコンセンサスとなっています。
ただ、FOMCでの引き締めはすでに織り込まれており、決算後のドル買いは材料出尽くしでドル売りが強まる可能性があります。ただし、経済指標が改善されていれば景気後退入りの可能性が多少低下して、ドルが買い戻される可能性もあります。予想は135~137.5円。
先週の動き
先週は、米政策金利の一段の上昇を想定して、138.88円までドルが買われました。米国の景気後退入りの可能性が高まり、一時135.52円まで下落しました。
また一時7月のFOMCでは1.0%の利上げ観測がでましたが、6月の米住宅着工件数などが減少したことで、1.0%の追加利上げは大きく後退しましたが、日米金利差から再びドル買い・円売りが優勢となりました。
しかし、景気先行指数の悪化を受け、米長期金利が低下し、ドル買い・円売りは縮小しました。22日には、ドル/円は137.00円から135.57円まで下落し、136.09円で引けました。