FRBが米景気をオーバーキルするリスクに注意

 今週の注目は、7月26(火)・27日(水)に実施されるFOMCです。FRBは0.5%または0.75%の利上げをすると示唆しています。6月の米インフレ率が9.1%に上昇したことから、一部にFRBが1.00%の利上げをするとの思惑も出ました。

 私は、FRBは事前に示唆した範囲で、0.75%の利上げをすると予想しています。それでも残る不安は、FRBが米景気をオーバーキル(必要以上に悪化させる)することです。ジェローム・パウエルFRB議長は、景気を犠牲にしてでもインフレを抑えることが重要との姿勢を鮮明にしています。今週は、FOMCを前に神経質な展開となりそうです。

米長期(10年)金利とFF金利、NYダウ推移:2018年1月~2022年7月(22日)

出所:ブルームバーグより作成