※本記事は2022年2月5日に初回公開しました。最新マーケットに合わせ情報を更新しています。
2022年上半期、世界の株式相場は軒並み下落
早いもので2022年ももう半分が過ぎました。昨年末まで順調に右肩上がりの上昇を続けていた世界の株式市場には、地政学リスクの台頭、エネルギー価格の上昇、インフレ懸念、円安進行、利上げ圧力と、数々の試練が訪れ、調整を余儀なくされました。
近年、人気の投資信託といえば米国株ですが、多くの機関投資家が運用指標にするS&P500種指数は年初から約21%(米ドルベース、以下同。)下落したほか、主要なハイテク株で構成するナスダック100株価指数に至っては、約30%下落しました。
この下落幅を大きいと捉えるか、「大したことない」と考えられるかは、意見が分かれるところだと思います。実際に、円建てで米国株に投資する日本の投資家は、足元の円安進行によって15ポイント程度リターンが押し上げられたので、そこまで悲観的に捉えている方は多くないかもしれません。
とはいえ、年初からの調整局面で少しでもヒヤリとした、あるいは、米国株に対して「イメージしていたものと違う」と思ったなら、長期投資を前提としていても、原理原則を押さえた上で、リスクの取り方を再検討した方がよいでしょう。
では、ここでクイズを一つお出しします。
本連載で過去にも取り上げている内容なので、見覚えがあるという方も多いかもしれません。基準価額が下落している今こそ、向き合っていただきたい内容です。