先週の結果

先週は、週半ばに2万6,051円まで下げたあと、週末は2万6,881円まで上昇するも終値2万6,517円

 先週の予測では、前週に2万6,000~2万7,000円のレンジの中で、2万7,000円水準を試したあと2万6,000円を試す動きとなったことで、週末に米国の6月雇用統計を控え、日米ともに様子見になるとの見方から、2万5,500~2万6,500円のレンジの中の動きを想定しました。

 結果的には、7月6日(水)に2万6,051円まで下げたあと、米国株が6月雇用統計を待たないで上昇したこともあり、週末8日(金)の前場は2万6,881円まで上昇しました。しかし、戻り売りが出る水準まで上昇したところで、昼休みの時間帯に安倍元首相の銃撃が伝わり、先物に売りが広がると+26円の2万6,517円で引けました。

 2万6,000円を守ったことで、戻りを試す展開となり、前週と同じ2万6,000~2万7,000円のレンジでの動きとなりました。

 先週を総括すると、週末に米6月雇用統計など重要イベントが多く、また、株式の需給面ではETF(上場投資信託)分配金捻出に伴う1兆円規模の売り圧力が集中する懸念があり、積極的な買いを入れにくい環境にありました。

 また、週末にオプションSQを控え様子見が想定されましたが、予想以上に株価は強い展開となりました。しかし後場には上げ幅を縮小し、週末の上げは帳消しとなりました。

 週末8日(金)の米6月雇用統計では、非農業部門雇用者数が前月比37.2万人と予想を上回る伸びとなり、失業率も3.6%と4カ月連続で横ばいとなりました。

 堅調な結果となったものの、これがFRBの積極的な利上げに及ぼす影響を見極めたいとの見方が多く、米国株式は不安定な値動きの後、NYダウは▲46ドルと小幅反落で引けました。

 シカゴの日経先物は+165円の2万6,775円でした。