今週の指標:NYダウ(ダウ工業株30種平均)
今週から企業の4-6月期決算が始まります。6月消費者物価指数や生産者物価指数などのインフレ指標が注目となります。原油価格は高値圏にあるものの、今後、鈍化が見込まれインフレ率も低下するとFRB(米連邦準備制度理事会)は今後FOMCで利上げを小幅にしていくことになります。そうなると株式市場にはプラスとなります。まず、次は7月のFOMCに注目となります。
先週の動き
先週の予測では、夏休みが近づく7月シーズンになって参加者が限られる中で、下半期に伴う資金流入が下支えとなるものの、景気後退懸念や決算シーズンへの警戒感から軟調な推移が継続しそうだとしました。
結果的には、独立記念日の翌日は、欧州株の大幅安を受けて、NYダウは反落しましたが、その後は堅調な動きとなり、7月7日(木)は翌日に6月雇用統計を控える中、ハイテクおよび半導体関連株に買い戻しが入り3指標そろって大幅高となりました。
週末は堅調な6月雇用統計を受け、FRBの利上げスタンスを見極めたいということで▲46ドルと小幅反落となりました。
今週の指標:ドル/円
今週は、米国の景気後退懸念で利益確定のドル売りに下押しされる場面がありそうですが、日米金利差に着目した取引でドル買い・円売りは続き、ドル高基調は維持されそうです。13日に発表される6月消費者物価指数が市場予想を上回ればインフレ高進による米経済成長の鈍化が懸念されることになります。
先週の動き
米国経済の大幅減速懸念から週始めに134.79円まで下げましたが、FRBは利上げ継続を維持し、日米金利差拡大観測から、ドル買い・円売りは後退しませんでした。7月6日発表の6月ISM非製造業指数は予想を上回り、ドルは買い戻されて136円台回復となりました。
8日は6月雇用統計が予想を上回り、一時136.57円まで上昇しました。そこでは権利確定売りを狙ったドル売りが観測されており、上昇は一服して136.09円で引けました。