米国市場、NYダウは6日続伸で好調

図2 米NYダウ(日足)とMACD (2022年5月27日取引終了時点)

出所:MARKETSPEEDⅡを元に筆者作成

 その米国株市場ですが、上の図2を見ても分かるように、先週のNYダウ(ダウ工業株30種平均)は連日の上昇を見せ、27日(金)までに6日続伸となりました。

 株価水準も3万3,000ドルを超えるところまで駆け上がっています。以前のレポートでは、3万2,000ドルから3万3,000ドルの価格帯を「緩衝地帯」として、3万2,000ドル以下が景気悪化を織り込みにいく境界線、3万3,000ドル水準はリスクオンの境界線として意識されそう、と指摘していましたが、先週の値動きによって一気にリスクオンのエリアまで突き抜けた格好です。

 下段のMACDもシグナルを上抜けており、チャートの軌道は上を目指しているように見えます。

 となると、次の上値のハードルは50日移動平均線になります。図2のチャートを過去にさかのぼると、株価が安値をつけてから50日移動平均線をトライする場面がいくつかありました。2月や4~5月の時は50日移動平均線が抵抗となって下落に転じ、3月の時は50日移動平均線をいったん上抜けた後にサポートとなって上昇する「リターン・ムーブ」となっていました。

 はたして今回はどちらのパターンになるのかが注目されるわけですが、少なくとも50日移動平均線までの上昇は見込めそうです。ちなみに、株価と50日移動平均線との絡みに、ボリンジャーバンドを重ねたものについても下の図3でチェックしてみます。

図3 米NYダウ(日足)のボリンジャーバンド (2022年5月27日取引終了時点)

出所:MARKETSPEEDⅡを元に筆者作成

 足元のNYダウはマイナス2σ(シグマ)に沿って株価が下落トレンドを描いた後に反発していますが、上の図3で似たような場面を確認すると、先ほどの図2でも見てきたように、50日移動平均線が株価の抵抗となった2月の時は、ボリンジャーバンドのプラス1σあたりで失速していきました。

 しかし、リターン・ムーブで50日移動平均線を超えた3月の時は、プラス2σまで上昇していたことが分かります。

 そのため、目先の株価の動きはボリンジャーバンドの各線がざっくりとした目安になりそうです。例えば、株価が50日移動平均線を上抜けて上昇していく場合には、プラス2σを目指すことが考えられ、27日(金)時点の値では3万4,000ドル台乗せになります。

 もっとも、図3のローソク足を見ると、2月から3月、4月から5月にもみ合う場面があり、そのローソク足が集中している3万3,000ドルから3万4,000ドルの価格帯では戻り待ち売りが出やすいことも考えられます。ちょうど先週末27日(金)の株価はこの価格帯に足を踏み入れていますので、戻り待ち売りを乗り越える買いの強さが求められることになりそうです。