2022年5月にポイントで買った投資信託~騰落率ベスト10

 2022年5月1日から5月31日までに新たに購入した投資信託のうち、*騰落率ランキングをご紹介します。NISA(ニーサ:少額投資非課税制度)は、国債や社債以外の株式、投資信託、ETF(上場投資信託)、REIT(リート:不動産投資信託)など、全て購入できるので、つみたてNISAで買えるもの、iDeCo(イデコ:個人型確定拠出年金)で買えるものに、それぞれマークを付けています。ご参考ください!

*騰落率:投資信託が、一定期間内にどれだけ値上がり・値下がりしたかを知るために、価格の変化率を計算したもの。

1位:iFreeレバレッジ S&P500

騰落率:11.54%

どんなファンド?:日々のS&P500種指数の値動きの2倍程度の変動がある投信です。為替ヘッジがあり、ドル/円の変動は無関係です。例えば1日の間にS&P500が+1%だと、この投信は+2%となるのが原則です。レバレッジなしの投資信託と比較すると、上昇時には強く、下落時には弱いです。また、上がったり下がったりのボックス相場が続くと、基準価額の低下要因となります。さらに、日米の金利差が開くと為替ヘッジのコストが上がり、米国の金利が上がるとレバレッジをかけるコストも上がって、マイナス要素となります。現在の状況では長期で持ちっぱなしではなく、短~中期売買でトレードする際に利用するのがおすすめです。

まつのすけコメント:5月中旬にS&P500が高値から▲20%程度まで下落しました。利上げ・**QT(量的引き締め)初期の中間反落の局面なら底値圏と考えて、思い切ってレバレッジ投信を購入したことが奏功して、短期間に大きく上昇。過去のデータでは、リセッションなしの一時的な下落として▲20%は底値圏です。今後リセッションに陥(おちい)った場合はさらに暴落するリスクはありますが、私は2023年までは株価が過去最高値を一度更新すると考えています。

**QT(量的引き締め):中央銀行が市場から買い入れた国債などを売却するなどして、QE(量的金融緩和)によって拡大したバランスシートを圧縮し、適正に戻すこと。

2位:サイバーセキュリティ株式オープン(為替ヘッジなし)

騰落率: 3.87%

どんなファンド?:世界中のサイバーセキュリティ関連企業の株式に投資を行う投信です。サイバー攻撃に対するセキュリティ技術を活用した製品・サービスを提供するテクノロジー関連の企業が組み入れられています。上位銘柄は、マイクロソフト、クラウドストライクHD、パロアルトネットワークス、オクタ、ノートンライフロック、データドッグ、ゼットスケーラー、アップル、フォーティネット、ブロードコムです。

まつのすけコメント:組み入れ上位銘柄が暴落して、割高感が消えたので100円だけ購入しました。ただし、FRB(米連邦準備制度理事会)の金融引き締めの状況ではマイナスなので、これ以上は買わない予定です。

3位:HSBC・世界資源エネルギーオープン

騰落率: 2.68%

どんなファンド?:世界の資源、エネルギー、新エネルギー、公益事業、食糧・水などに関連する株式に投資する投資信託です。組み入れ上位銘柄は、ユナイテッド・トラクターズ 、ブンゲ、エクアトリアル・エネルジア、ペトロネットLNG、エネル、INPEX、エクソンモービル、エマーソン・エレクトリック・カンパニー 、タイソン・フーズ・インク、コンソリデーテッド・エジソン・インクなどです。

まつのすけコメント:資源関連が堅調な展開が続いており、そろそろ天井のリスクもありますが、100円だけ購入しました。

4位:eMAXIS NASDAQ100インデックス

騰落率: 2.25%

どんなファンド?:NASDAQ100指数(配当込み、円換算ベース)に連動する投資成果をめざす投資信託です。組み入れ上位銘柄は、アップル、マイクロソフト、Amazon.com、テスラ、アルファベット クラスC、アルファベット クラスA(Google)、エヌビディア、メタ・プラットフォームズ(FacebookやInstagramなど)、コストコ、ペプシコです。

まつのすけコメント:FRBの金融引き締めの影響を受けて、ドルベースの指数は一時、▲31.5%とコロナショック時並みに下落しました。その結果として、PERの割高感はなくなったので、打診買いしました。

5位:楽天レバレッジNASDAQ-100(レバナス)

騰落率:  1.53%

どんなファンド?:日々の基準価額の値動きが「NASDAQ100指数(米ドルベース)」の値動きに対しておおむね2倍程度となることを目指す投信です。米国株式市場の値動きを享受する円建債券と、米国の株価指数先物取引を主要投資対象とすることで、実現しています。

まつのすけコメント: 資金効率をアップさせるために100円だけ購入。レバレッジ型投信は***ボックス相場では、減価がレバレッジなしの投信と比較すると拡大します。しかし、上昇トレンド、下落トレンドには強く、12月30日~5月安値では、NASDAQ100指数の▲28.36%の2倍の▲56.72%と比較すると、▲51.41%と下落幅が少ないです。 

***ボックス相場:箱の中に入ってしまったかのように、高値と安値が一定の範囲内を行き来している状態。

6位楽天・米国高配当株式インデックス・ファンド

騰落率:  1.29%

どんなファンド?:「バンガード・米国高配当株式ETF」に投資し、****FTSEハイディビデンド・イールド・インデックス(円換算ベース)に連動する投資成果を目指しています。組み入れ上位銘柄は、ジョンソン・エンド・ジョンソン、JPモルガン、P&G、エクソンモービル、シェブロン、ホーム・デポ、バンク・オブ・アメリカ、ファイザー、アッヴィ、ブロードコムです。

****FTSEハイディビデンド・イールド・インデックス:REITを除く、米国株式市場の高配当利回りの銘柄で構成される株価指数。

まつのすけコメント: ここ数カ月はバリュー株優位の状況が続いているので、バリュー株の組入比率が大きいこの投資信託を購入しました。主要株価指数よりも高パフォーマンスとなり、狙い通りの展開です。  

7位<購入・換金手数料なし>ニッセイ 外国株式インデックスファンド

騰落率: 1.09%    つみたてNISA

どんなファンド?:実質的に日本を除く世界主要先進国の株式に投資することにより、*****MSCIコクサイ・インデックス(配当込み、円換算ベース)に連動する投資成果をめざしている投資信託です。組み入れ上位銘柄は、アップル、マイクロソフト、Amazon.com、テスラ、アルファベット クラスA、アルファベット クラスC(Google)、ユナイテッドヘルス・グループ、ジョンソン・エンド・ジョンソン、エヌビディア、バークシャー・ハサウェイです。

*****MSCIコクサイ・インデックス:日本を除く先進国の株価動向を示す代表的なインデックス。

まつのすけコメント: 世界株、米国株、日本株とのパフォーマンス格差をウオッチするために少額を購入。世界株、米国株、日本株よりパフォーマンスがよくて購入の意義がありました。   

8位eMAXIS Slim 国内株式(日経平均)

騰落率: 0.62%    つみたてNISA

どんなファンド?: 日経平均株価(日経225、配当込み)と連動する投資成果をめざしている投信です。国内で最も知名度が高い株価指数と連動する投資成果を期待できます。組み入れ上位銘柄は、ファーストリテイリング(ユニクロ)、東京エレクトロン、ソフトバンクグループ、KDDI、ファナック、ダイキン工業、信越化学工業、アドバンテスト、テルモ、リクルートHDです。

まつのすけコメント: 岸田文雄首相の金融政策・経済政策が市場フレンドリーな方向に転換してきたので、少し日本株投信も購入しました。 

9位iFreeNEXT NASDAQ次世代50

騰落率:0.23% 

どんなファンド?:グロース系の中小型株指数であるNASDAQ50指数(円ベース)の動きに連動させることをめざして運用を行う投信です。組み入れ上位銘柄は、Harp Issuer PLC、BAKER HUGHES、GLOBALFOUNDRIES、EXPEDIA GROUP、COSTAR GROUP、TRADE DESK クラスA、MONGODB、COCA-COLA EUROPACIFIC PARTNE、HORIZON THERAPEUTICS PLC、TRACTOR SUPPLYです。

まつのすけコメント: イメージとは裏腹に昨年のピークからは、NASDAQ100指数より下落率は低い状況となっています。中小型グロース株のウオッチ用として購入しました。

10位eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)

騰落率: 0.21%    つみたてNISA

どんなファンド?:MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス(除く日本、配当込み、円換算ベース)と連動する投信で、日本を除く先進国および新興国の株式などに投資しています。先進国の組み入れ上位銘柄は、アップル、マイクロソフト、Amazon.com、テスラ、アルファベット クラスA(Google)です。新興国の上位銘柄は、台湾セミコンダクター・マニュファクチャリング、テンセント、サムスン電子、アリババ、リライアンス・インダストリーズです。

まつのすけコメント:全世界株式と日本を除く世界株式のパフォーマンス格差をウオッチするために購入。先月の購入~5月末までの期間は、日本を除く世界株の方が、世界株より高パフォーマンスでした。

まつのすけ、今月のがっかり…

 今月は5月3日・4日のFRBで悪材料出尽くしとなり、上昇することを予想して、5月上旬に保有ポイントをほとんど投入したのですが、そこから世界的に株価が大きく下落して、見込み違いとなってしまいました。FRBの数十年ぶりの急速な金融引き締め(0.5%利上げ+QT)の局面なので、もう少し慎重にして、一括投資ではなく分散買いすればよかったと後悔しました。

 また、5月5日の大陰線で一斉売却も選択肢の一つだったのですが、投信の場合は注文から約定までタイムラグがあり、今回は仮に売却注文を出していたとしても、約定時にはさらに大きく下落してしまっているタイミングでした。やはり投資信託は短期売買には向いてなく、中長期投資に向いている金融商品だなと痛感しました。