筆者はいつもどうしているか?

 では、筆者はいつもどうしているかといえば、原則として決算発表前に持ち株を売らず、持ち越しています。

 ただしそれには筆者が実践している売買ルールが深く関わっています。

 筆者は、決算発表前であろうがいつであろうが、株価が25日移動平均線を明確に下回ったら持ち株は売却します。

 業績の悪化が見込まれる銘柄は、決算発表の前から、おそらくプロ投資家の見切り売りなどにより株価が下がっていて、25日移動平均線を割り込み下降トレンドとなっていることが多くあります。

 一方、さらなる業績の伸びが期待できる銘柄は、決算発表前から買いが集まり、株価が上昇していることが多くあります。そのとき、株価は25日移動平均線を超え上昇トレンドとなっています。

 筆者が保有している株は25日移動平均線を上回っている上昇トレンドの銘柄のみですから、決算発表の結果、株価が上がる可能性が高いと想定できます。

 もちろん、決算発表でサプライズがあれば、下がっていた株価が急反発するケースや、逆に順調に上昇していた株価が急落してしまうケースもあります。

 でも、そこまで考えたらきりがないですし、何も動けなくなってしまいます。

 筆者のこれまでの経験上、決算発表前に上昇トレンドになっている銘柄はトータルでみれば上昇することが多く、決算発表前に下降トレンドになっている銘柄はトータルでは下落することが多いと言えます。

 下落しやすい下降トレンドの銘柄は保有せず、上昇しやすい上昇トレンドの銘柄のみを保有することで、決算発表による株価乱高下の洗礼を浴びながらも、トータルでみればプラスになる可能性が高い行動を取っているのです。

 決算発表前に株価の動きを予想して、それに賭ける個人投資家もいますが、予想が外れれば大きなダメージになります。ある程度の被弾は覚悟して、割り切ったルールで淡々と行動した方が良い結果につながるのではないでしょうか。

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